まっくらやみのくに 研究誌
はじめに
当書は絵本ではありませんが、読み聞かせはご自由に。
ただし、※印部分は決して音読を避けるように。
現代の絵本には記載がありませんので。
そして皆様の心の中だけに留めてください。
決して、外で話してはいけません。
むかしむかしあるところに、
まっくらやみのくにがありました。
とってもくらくてこわいくに。
みんなのことがみえなくて、
じぶんもみえない。…そんなくにでした。
あるひのことです。
どこからか、おおきなひかりがあらわれました。
まっくらやみのくにすらてらす、
おおきなおおきなひかりでした。
とってもあかるくあたたかいひかりで、
せかいはいろあざやかにかがやきました。
じぶんも、かぞくも、ともだちも、ふうけいもぜんぶ、
はじめてみることができたのです。
でも、そのひかりはすぐにきえてしまいました。
ひかりをしったひとびとは、
ようやくおかしいことにきづいたのです。
ひとびとは、おうさまにうったえました。
なぜこのくにはまっくらなのか、と。
おうさまはこたえました。
『わるいやつにひかりをうばわれたからだ』と。
そしてつづけていいました。
『ひかりを、とりかえさないといけない』と。
ひとびとはたちあがりました。
ひかりを、きぼうを…もとめたのです。
たくさんたくさん、たたかいました。
たくさんたくさん、しにました。
たくさんたくさん、かなしみました。
ついに……あきらめました。
これでいいのです。
だってまっくらのままなら、
なにもみえずにすむのだから。
きぼうなんてものは、
このくににはいらないのです。
くにじゅうに、ぜつぼうがひろがりはじめました。
すこしの“よく”からはじまったぜつぼうです。
そしてそのぜつぼうは、
まっくらやみのくにをつつみ、
“よく”さえまるごと、のみこんだのでした。
※この先は見解が別れる部分でもあり、
書かれる内容も出版元によっても変わってきます。
一説によると、物語が書かれた時には存在せず、
後世の誰かが追記したものであると言われています。
まっくらやみのくにには、おばけがでます。
くろいくろいおばけです。
そのおばけにであったら、
もうにどとおうちにかえれません。
だからよいこのみんな…。
※代表的な2つを記載したいと思います。
読み聞かせの際は、お好きな方でどうぞ。
~その① 最大手出版社~
いいこにおうちですごしましょう。
くろいおばけに、であわないように…。
くろいおばけに、ならないように…。
そとはこわいことでいっぱいだから…。
※ひかりは、どこにもない…。
かがやくせかいをみることはない。
なげきも、かなしみも…。
すべてをわすれたあわれなものたち。
きぼうは、とうにきえさった…。
まっくらやみのなかでめをとじる。
~その① 終~
~その② 個人出版等々~
ひかりをしんじてください。
きっといつか、やみは…はれるのです。
そしていつか、かなしみも…いえるのです。
そのいつかが、くろいおばけも…すくうのだから。
※わすれないで…。
ひかりは、いつでもかがやくと。
めをそらさないで…。
ひとびとのなげきや、かなしみから。
だからどうかいきて…。
きたるそのひに、きぼうはめざめるのだから。
~その② 終~
※この物語の原本と呼ばれる物については、
古のある人物の日記だとする説と、
その国を訪れた人物の手記だとする説があります。
どちらの説にせよ、
これ架空の物語では無いと言う事。
史実には残らなかった、忘れ去られた過去なのです。
どうか皆さん、
知ってください。彼らの痛みを。
消さないでください。彼らが生きた日々を。
願ってください。彼らの魂の安息を。
いつか…いつの日か…、
『まっくらやみのくに』に、希望が訪れる事を信じて。
在りし日の彼に、救いの手が差し伸べられるように。
光が再び、世界を明るく彩るように…。
おわりに
ここまで読んでくださった皆様へ。
私は探し続けます。
希望を。救いを。光を。…………あなたを。




