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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生
9/41

9 放課後-紗良-

帰りのホームルームが終わるとあたしは花に話しかけに行った。


紗良

「花?北条くんとはどうなった?」


花は相変わらずの優しさであたしを気遣いつつ話してくれた。


「紗良、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ!委員会のあと話してくれるみたいだから。」


紗良

「本当に!?良かったー!ちょっと心配してたんだ…」


「何を心配してるの?ただ話すだけだよ?」


紗良

「あーいやこっちの話!」


あたしはなんでもないふりをする。

それを察した花が話題を変えてくれた。


「あ、だから今日一緒に帰れなくなっちゃった!ごめんね!紗良!一緒に行こうって言ってたパンケーキの店行けなくなっちゃって…」


本当に花はよくできた子だよ。ありがとう。聞かないでくれて。


紗良

「あーそうじゃーん!残念!仕方ないね!また一緒に行こうよ!今回の報告も兼ねてね」


「報告することあるかなー?でもパンケーキは食べたい!絶対行こうね!」


紗良

「今日は美術部はお休みだっけ?」


「うん!今は特にコンクールとかないから週2で休みだよ」


紗良

「そっかーいいなー!あたしはしばらくは休みなしだよー」


「もうすぐそっちはコンクールだもんねー紗良の歌好きだから頑張って!見にいくから」


紗良

「うん!ありがとう!じゃあ委員会頑張ってね!」


「うん!行ってくるね!」


そう言って花は教室を後にした。


さて、あたしも合唱部の練習に…

そう思って教室を出ると

北条くんも出るところのようだった。

あたしは北条くんを捕まえて話をした。


紗良

「北条くん!花のことよろしくね!頑張ってね!」


陽太

「なんのことだよ」


北条くんは相変わらずつんけんした態度をとった。


紗良

「北条くんはそう言うと思った。でもわかってるから。ずっと見てたから花に対する言動がみんなと違うしね。」


陽太

「そんなことねーよ。八束の気のせいだろ?」


紗良

「そんなことない!あたしは陽太を…」


自分で自分にびっくりした。そんな必死に抑えていた思いをこんな形で吐露してしまうなんて


紗良

「ご、ごめん!変なこと言って、何勢いに任せて言ってんだろ…」


陽太

「八束?」


紗良

「あ、あたしも今日は合唱部の練習あるんだった!とりあえず!花のことよろしくね!部活頑張って!」


あたしは逃げるようにその場を去った。


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