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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生
8/41

8 放課後-花-

帰りのホームルームが終わると紗良が話しかけてきた。


紗良

「花?北条くんとはどうなった?」


紗良は心配そうに聞いてきた。


「紗良、心配してくれてありがとう。大丈夫だよ!委員会のあと話してくれるみたいだから。」


紗良

「本当に!?良かったー!ちょっと心配してたんだ…」


「何を心配してるの?ただ話すだけだよ?」


紗良

「あーいやこっちの話!」


紗良は少し表情が明るくなった。


「あ、だから今日一緒に帰れなくなっちゃった!ごめんね!紗良!一緒に行こうって言ってたパンケーキの店行けなくなっちゃって…」


紗良

「あーそうじゃーん!残念!仕方ないね!また一緒に行こうよ!今回の報告も兼ねてね」


「報告することあるかなー?でもパンケーキは食べたい!絶対行こうね!」


紗良

「今日は美術部はお休みだっけ?」


「うん!今は特にコンクールとかないから週2で休みだよ」


紗良

「そっかーいいなー!あたしはしばらくは休みなしだよー」


「もうすぐそっちはコンクールだもんねー紗良の歌好きだから頑張って!見にいくから」


紗良

「うん!ありがとう!じゃあ委員会頑張ってね!」


「うん!行ってくるね!」


そう言って私は教室を後にした。


------


「…松見さん、松見さん」


私はびっくりして顔を上げた。

周りは誰もいなくいるのは同じクラス委員の早乙女(さおとめ)秀吾(しゅうご)くんだけだった。


「ご、ごめん。委員会終わってたんだね。」


秀吾

「うん、ボーッとしてたから心配したよ。大丈夫?」


「大丈夫だよ!さぁ、教室出ようか?」


私たちは自分たちのクラスへ向かった。

その時ふと沸いた疑問を口に出してみた。


「あれ?早乙女くん待っていてくれたの?なんで?このあとなんかあったけ?」


前を歩く早乙女くんの表情はわからない。


秀吾

「別に意味なんてないよ。置いておくの気が引けたから」


「そっか、ありがとう」


私は素直にお礼を言った。

クラスへ戻るとあたしは自分の席に座った。


秀吾

「松見さんは帰らないの?」


「うん!待ち合わせしてるんだ。だから気にせず…」


秀吾

「それって北条くん?」


「え?そうだけど…」


なんで相手が北条くんだと分かるんだろう?

教室でよく話しているからかな?

でも女の私の待ち合わせに紗良が除外されるのはなんでだろ?


「早乙女くん?…」


秀吾

「あ、ご、ごめん!忘れて!じゃあまた明日」


「あ、う、うん!またね。」


早乙女くんは何故か焦って帰って行った。


何か大事な用事でもあったのかな?



*登場人物*


早乙女(さおとめ) 秀吾(しゅうご)

誕生日 10月5日

部 活 陸上部(長距離走)

性 格

いじめられているわけではないが、友達は少ない。芯はぶれない頑固な性格。真面目で実直ゆえ委員会などを任されやすい。部活でも真摯に取り組んできたことが功を奏して2年からはレギュラー入りを期待されている。花のことは文化祭実行委員で関わっているうちに優しく気のつく性格の彼女に惹かれていったようだ。

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