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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生
5/41

5 美術の時間-花-

私は紗良とは別の選択授業・美術のため技術室で授業を受けていた。



んーやっぱり気になる…北条くんは何を言おうとしたんだろ?でも今は授業中だし…

帰りは北条くんが野球部の練習で、あたしも文化祭実行委員会があるし…いつ聞けばいいんだろ?

てかそもそも熱があるかもしれないから明日にしなきゃじゃない?


と悶々と考えていると絵の具をひっくり返してしまった。

周りに心配されつつ、あたしは大丈夫だよと言った。


陽太

「おい、松見大丈夫か?」


「うん、大丈夫だよ!びっくりさせてごめん」


陽太

「ならいいけど、気をつけろよ」


「うん、ありがとう」


しばらくしてから北条くんが白い不格好な紙をテーブルに滑らせるようにして渡してきた。

おそらく急いで画用紙を千切ったのだろう。開くと


"朝言おうとしたことなんだけど

言いたいことがあるから

帰り委員会終わったら

待っててくれるか?"


とこれまた不格好な字が書いてあった。

おそらくこれも急いで色鉛筆の黒色で書いたのだろう。


こんなに急いでいるのなら今書けばいいのにと伝えようと思ったがやめた。

きっと直接聞かなきゃダメなことなんだろう。さっき紗良も言ってたじゃないか。


でも直接聞かなきゃいけないことってなんだろ?思い当たることがない…


なにかあたし北条くんを怒らせるようなことをしたのかな?

いや、それはない。そういうのをわざわざ言うような人ではない


それともなにか相談があるのかな?これが1番しっくりくるかな?

あんまり周りに悩み相談とかしなさそうな人だけど

きっとそれほど深刻な悩みなのかもしれない。

熱まで出してるし、それは聞いてあげなきゃ!


あたしは

"わかった"

と書いて渡そうとした。


が、やっぱり思い直して

"待ってる"

をつけたして同じように紙を滑らせて渡した。


あたしは再び絵を描きだした。

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