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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生 デート編
40/42

21 ボーリングデート-陽太-

そろそろボーリングに行こうという湊の提案で

俺たちはボーリングの受付を終えて

レーンの表示板の名前の登録をしている最中だ。


「とりあえず、グループ戦してみるか?せっかくダブルデートだし。」


湊の提案に八束が賛同する。


紗良

「そうだね!あたしは堤と組むから。花は北条くんと組みなよ?」


「え?あ、あたしは…」


あれ?松見?俺と組みたくないのか?


紗良

「組みなよ?」


「は、はい…」


いや、八束…それ脅し…


八束は俺のために動いてくれてるんだろうけど


陽太

「よろしくな?松見?」


「あ、う、うん…久しぶりだからちゃんとできるかわかんないけど…」


陽太

「大丈夫。とりあえず楽しめばいいから。」


「そうだね。」


そういえばさっきから下を向いたままでこっちを見ようとしない。

さっきのゲーセンで俺何かやらかしたか?

わかんねーけど松見がそんなに俺と組みたくないなら…

言ってて悲しくなってきたな…


陽太

「そんなに嫌なら俺が言ってこようか?松見、八束と組みたいんだよな?なぁー湊!」


俺が湊に言いに行こうと立ち上がると服の裾を松見が引っ張っていた。


「違うの!ごめんなさい。変な態度とって…北条くんと組むのが嫌なわけじゃないから!」


陽太

「そうなのか?ならどう…」


俺の言葉は湊にかき消された。


「陽太?どうしたー?」


陽太

「あー悪い、なんでもないわー」



ゲームが始まるようだ。


陽太

「松見?どっちから投げる??」


「あ、え?な、なに?」


やっぱりこっちを見ないし、上の空だ。

ちょっとこれは…


陽太

「なぁ!ゲーム始まる前にちょっと飲み物だけ買ってきていいか?みんなの分も買ってくるから。」


「マジで!サンキュー!俺コーラで!」


紗良

「あたしジンジャエールにしようかな」


陽太

「了解。なぁ、松見?ちょっと飲み物持つの手伝ってくれないか?」


「え!?」


松見は驚いて久しぶりにこちらを見た。


陽太

「俺だけじゃ持ちきれなくてさ」


「う、うん…」


俺と松見は飲み物を買いに席を立った。


歩きながら俺は松見に聞いてみた。


陽太

「なぁ?松見?俺、なんかやらかしたか?」


「え!?な、なんのこと?」


陽太

「ゲーセンのあとぐらいから上の空だからどうしたかと」


松見はまた目線を外した。


「な、なんでもないよ…」


陽太

「目くらい合わせろよ!」



すっとぼける松見にいい加減腹が立ってきた俺は思わず怒鳴ってしまった。

しまったと思った時には遅かった。

びっくりした松見の顔が自分を見る。


「ご、ごめんなさい。」


陽太

「こ、こっちこそ、悪い!怒鳴るつもりは…」


お互い数分間下を向いたままだったが口を開いたのは俺から。


陽太

「それで、なにがあったんだ?」


松見がようやく口を開いた。


「心配かけてごめんね?北条くんと組むのが嫌なわけじゃなくて、えっと…その…少し…緊張しちゃって…」


陽太

「緊張?なんでだ?ゲーセンまで2人で遊んで…」


俺はゲーセンという言葉に松見の手の温もりを思い出した。

まさか、手が触れたから緊張したってことか?

それってつまり…少しは男として認識されたってことか?


「そ、そのときの…手伝ってくれた時に…北条くんのえっと…あの…も、もうよくわからないの…ごめんなさい。」


俺は嬉しさでニヤニヤが止まらなくなっていた。

この程度のことでと思うかもしれないが

相手はあの鈍感な松見花だ。


まだ付き合うまでにはならないかもしれないが

一歩前進だな!


でも、このままだとダブルデートに支障をきたすな…


「あ、あの北条くん?聞いてる?」


陽太

「あーごめん!勝手に触ったことは謝る!俺も必死だったから"今は"あんまり気にしないで、ボーリングを楽しんでくれると嬉しいな?」


「わかってるんだけど…」



そう言っているうちにドリンクのところまで来ていた。


陽太

「えっと…湊がコーラで、八束はジンジャエールだったな!松見は何にする?」


「へ?え、えっと…カルピス」


陽太

「了解!俺は…俺もコーラにしようかな…」



俺たちはそれぞれ2つずつ飲み物を持って席へ戻ろうとしたが

俺は席に戻る前に松見を呼び止めた。


陽太

「松見」


「ッ!な、に?」


松見は、飲み物をこぼしそうになっていた。


陽太

「ごめん!急に話しかけて!」


「だ、大丈夫大丈夫」


松見が久しぶりに俺を見た。


陽太

「なら言うけど…」


俺はそのまま松見を見つめた。


陽太

「昨日伝え損ねたこと、今日の帰り絶対言うから。」



俺は言えたことに満足して席へ戻った。


後ろからついてくる松見の顔が赤くなっていることに気づくわけがなかった。

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