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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生
4/41

4 午後移動教室-紗良-

お昼の時の話、普通はあんな話をされてピンと来ることは少ないと思う。

というか全部を全部恋愛に置き換えたりなんかしないし。

ならなぜわかったのかと言えば、

前から北条くんが花を好きなことに気づいているからだ。


なぜ気づいているかって、

確かに表情はクールで読みづらい。

言葉の印象もぶっきらぼうだ。

だけどその発せられる言葉の内容や花に対する行動を見れば一目瞭然だ。幼馴染み舐めんな。


この前だって花が車道側にいたのを花に気づかれないように代わったり、

朝だって堤とあたしが喧嘩してたのを止めたのはオロオロ心配してた花を助けてのことだった。

花ごめんね…つい頭に血が上っちゃって…


音楽の選択授業のため別教室への移動中、堤が声をかけてきた。


「おーい!やっちゃーん!」


イラっ!やっぱりこいつの声を聞くと腹が立つ!


紗良

「何!」


「なんだよ!まだ怒ってんのかよ!悪かったって!」


紗良

「わかったから!で、なに!呼んだってことは話があるんでしょ?」


「あーそうだった!まっちゃんどんな感じ?今朝のこと気づいてる?」


紗良

「全く気づいてない感じ!相変わらず。」


堤とあたしはなんとか北条くんと花をうまく行かせようと見守っているのだ。


「だよなーこっちもいつもとおんなじだよ」


紗良

「でも、ちょっとは気にしてたんだよね?心配してたって言うか」


「おー!ついに進展か!?」


紗良

「そうだったらいいんだけどね、全く違う。熱あるんじゃないかって気にしてたの。近々試合なのにーって」


「なんだそれ、漫画である鈍感なヒロインのセリフみたいだな。」


紗良

「そうなんだよね。一応知りたいなら本人に聞けって促しといたけど、どうなることやら」


「なんだよ、早く進展しろよなー」


紗良

「あんまり急かしてあげないで!」


「わかってるよ」


午後の始業5分前のチャイムが鳴った。


紗良

「やば!早く行かなきゃ!あんたもでしょ?遅刻したいの!?」


「別に少しくらいいいんじゃね?」


紗良

「やだよ!一緒に遅刻したら何言われるかわかんないでしょ!?」


「別にそんなこと気にしなきゃいいじゃん」


紗良

「あたしは気にするの!」


「第一、高校生にもなってそんなこと言うやつなんかいねーって」


紗良

「う、うるさいな!とにかくあたしは遅刻したくないの!ほら!早く!」


「わかったって!」

湊(内なる声)

『どっちが鈍感なんだか…』


*登場人物*


八束(やつか) 紗良(さら)

誕生日 8月3日

部 活 合唱

明るくて元気。誰とでも仲良くでき友達も多いが、堤湊とは犬猿の仲で口喧嘩ばかりしている。

自分の気持ちはあまり言わずに背中を押すタイプ。

歌が上手く中学の頃スカウトされたことがあったらしいが興味がないため断ったらしい。

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