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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生 デート編
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16 ゲーセンデート-陽太-

電車に乗ってようやく隣町のボーリングセンターについた。


八束、明らかに気にしてるよな…

電車に乗っているときもうわの空だったし


全く、何がそんなこと思わないだ。

早く弁明に行けよ。


そんなことを考えている俺を他所に湊はいつも通りだ。


「とりあえずボーリングするか?」


「待って!私UFOキャッチャーやってもいい?これ集めてるのー♪」


と指を指したのは『ダルアニマル』と書かれたぬいぐるみのストラップだった。

いろんな動物達がだるまになっているキャラクターのようだ。


湊はジェスチャーで俺に行くように指示を出した。

俺はわかってると口パクした。


てかお前はそんなことより八束のことなんとかしろ!

まぁ、こっちをなんとかしないとあいつが自由になれないからちょうどいいか。

それに松見と2人でいれるし、


陽太

「お、俺もUFOキャッチャーやろうかな…」


「本当?なら一緒にやろう?」


「なら俺とやっちゃんはこっちで別のゲームやってるわ!昼になったらまた集まろうぜ!」


陽太

「了解」


俺と松見はUFOキャッチャーをはじめた。

湊は八束を連れて別のゲームをしようと誘って

いるようだ。


「よし、やっちゃんほら行こうぜ!」


紗良

「…………」


やっぱりさっきのこと気にしてるな…


「やっちゃん?どうした?」


紗良

「……はぁ……」



さすがに気になった松見が紗良の方に行こうとしたので俺は腕を掴んで止めた。


「北条くん…」


陽太

「大丈夫だから、あいつに任せよう。」


「そうだね…」


松見も納得したようだ。

さっきの電車の中でも俺が伝えれば良かったのかもしれないが、やっぱり本人から聞いた方が八束もいいだろしな…

今は2人にしてやろう。


陽太

「なぁ、松見?どれが欲しいんだ?」


俺は話題を変えて松見に話しかけた。


「え?えっと…虎だるまかな?でも、なんでも嬉しいよ?」


陽太

「了解!ちょっと頑張ってみよう。あんまり期待するなよ?」


そう言って俺はUFOキャッチャーに硬貨を入れてゲームを起動した。1回では多分とれないだろうから5回分入れておこう。


-----------


陽太

「あーー!くそ!」


「あー惜しい!」


もうすでに5回終わってしまった。

なかなか難しいUFOキャッチャーだ。


陽太

「後少しなんだけどなー」


「私にもやらせて!」


松見が自分もやりたくなったようだ。

だけど、やっぱり俺が取ってあげたい。


陽太

「悪い!その前にあと一回やらせてくれ!」


「えー!わかったよ!」


陽太

「よし!今度こそ取る!」


俺は最後の1プレイ分の硬貨を入れてゲームを起動した。

これで最後だと言う気持ちでコントローラを握った。


-----------


陽太

「よっしゃ!なんとかとれた!」


なんとか泣きの1プレイで景品をゲットできた。


「すごーい!おめでとう!よし!私だって!」


陽太

「はい!」


「え?」


俺は取れた虎だるまのぬいぐるみキーホルダーを

松見に差し出した。


「いいの?」


陽太

「おう、これは松見のために取ったからな。」


「あ、ありがとう」


松見の顔を見ると少し赤くなっているようだった。

少し恥ずかしいことを言ったか?


「私も1回くらいプレイしようかな?」


と松見も硬貨を入れてプレイをした。


---------


「あ、あれ?なんか全然ダメだ。今度こそ!」


1回くらいと言いながらすでに3回プレイをしていた。

意外と負けず嫌いなんだな。新しい一面だ。


陽太

「あーもう少し右!」


俺はなんとか取れるように指示を出す。

松見は俺の指示が聞こえないようで違う方向にコントローラを曲げようとしていた。


陽太

「だから、こっちだって!」


俺は思わずコントローラを手に取って操作していた。


ガコンッという景品が取れた音がなった。


陽太

「よっしゃ!松見!2個目なんとかとれたな!松見…?」


「……あ、な、なんでもない!やったね!」


松見の表情を見てようやく俺は理解した。

コントローラを握ったとき松見と手が重なったことを。思わず松見から目線を逸らした。


陽太

「…え、えっと…別のゲームするか?」


「そうだね!何しよっか」



俺たちは別のやれそうなゲームを探しはじめた。


俺の手に松見の手の感触が蘇ってきたようだった。

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