15 ゲーセンデート-花-
電車に乗ってようやく隣町のボーリングセンターについた。
でも、電車に乗っているとき、紗良なんか変だったな…
気分が落ち込んでいる感じだった。
どうしたんだろう?
あとで聞いてみようかな。
そんなことを考えていると
ゲームセンターのUFOキャッチャーが見えてきた。そこには私が集めているキャラクター
『ダルアニマル』の文字が。
湊
「とりあえずボーリングするか?」
花
「待って!私UFOキャッチャーやってもいい?これ集めてるのー♪」
すかさず私は提案した。
すると
陽太
「お、俺もUFOキャッチャーやろうかな…」
北条くんも便乗してくれた。
やった!これでUFOキャッチャーができる!
花
「本当?なら一緒にやろう?」
湊
「なら俺とやっちゃんはこっちで別のゲームやってるわ!昼になったらまた集まろうぜ!」
陽太
「了解」
私と北条くんはUFOキャッチャーをはじめた。
堤くんは紗良を連れて別のゲームをしようと誘って
いるようだ。
湊
「よし、やっちゃんほら行こうぜ!」
紗良
「…………」
あれ?紗良?どうしたんだろ?
湊
「やっちゃん?どうした?」
紗良
「……はぁ……」
さすがに気になった私は紗良の方に行こうとしたが
北条くんに腕を掴まれた。
花
「北条くん…」
陽太
「大丈夫だから、あいつに任せよう。」
花
「そうだね…」
うん、これはデートだもん!邪魔しちゃ悪いしね!
デート…デート!?そうだ!私もデート中だ!
待って、え?こういう経験がないからどう対応すればいいか分かんない…どうしよう…
北条くんはデートと思っているのかな?
陽太
「なぁ、松見?どれが欲しいんだ?」
花
「え?えっと…虎だるまかな?でも、なんでも嬉しいよ?」
陽太
「了解!ちょっと頑張ってみよう。あんまり期待するなよ?」
そう言って北条くんはUFOキャッチャーに硬貨を入れてゲームを起動した。5プレイ分入れたようだ。
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陽太
「あーー!くそ!」
花
「あー惜しい!」
もうすでに5回目だった。
陽太
「後少しなんだけどなー」
花
「私にもやらせて!」
陽太
「悪い!その前にあと一回やらせてくれ!」
花
「えー!わかったよ!」
陽太
「よし!今度こそ取る!」
そう言って北条くんは1プレイ分の硬貨を入れてゲームを起動した。
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陽太
「よっしゃ!なんとかとれた!」
花
「すごーい!おめでとう!よし!私だって!」
陽太
「はい!」
花
「え?」
北条くんは取れた虎だるまのぬいぐるみキーホルダーを
私に差し出してきた。
花
「いいの?」
陽太
「おう、これは松見のために取ったからな。」
花
「あ、ありがとう」
私は顔が熱くなるのを感じた。
花
「私も1回くらいプレイしようかな?」
と私も硬貨を入れてプレイをした。
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花
「あ、あれ?なんか全然ダメだ。今度こそ!」
1回くらいと言いながらすでに3回プレイをしていた。
陽太
「あーもう少し右!」
花
「え?何?」
周りの音がうるさくて聞こえなかったため聞き返す。
陽太
「だから、こっちだって!」
そう言うとコントローラを操作している私の手に北条くんの手が重なり、北条くんが操作をしはじめた。
私はびっくりしてなすがままになってしまった。
北条くんはとれたぬいぐるみキーホルダーを差し出した。
陽太
「よっしゃ!松見!2個目なんとかとれたな!松見…?」
花
「……あ、な、なんでもない!やったね!」
陽太
「…え、えっと…別のゲームするか?」
花
「そうだね!何しよっか」
私たちは別のやれそうなゲームを探しはじめた。
私の手のこうはまだあたたかかった。




