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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生 デート編
33/42

14 疑惑-湊-

電車に乗ってようやく隣町のボーリングセンターについた。


でも、陽太に弁明しといてよかった。

確実に気にしてたっぽいしな。


やっちゃんにもしようと思ったけど

返答が分かりきってるからな。十中八九、


紗良

『別に気にしてないよ。ていうかなんであたしに?それより北条くんの方に弁明しといた方がいいよ?』


だろうからなー…


「とりあえずボーリングするか?」


「待って!私UFOキャッチャーやってもいい?これ集めてるのー♪」


と指を指したのは『ダルアニマル』と書かれたぬいぐるみのストラップだった。

いろんな動物達がだるまになっているキャラクターのようだ。


これは!

俺はジェスチャーで陽太に行くように指示を出した。

陽太もわかってるというように口パクをしている。


陽太

「お、俺もUFOキャッチャーやろうかな…」


「本当?なら一緒にやろう?」


まっちゃんナイス!


「なら俺とやっちゃんはこっちで別のゲームやってるわ!昼になったらまた集まろうぜ!」


陽太

「了解」


陽太とまっちゃんはUFOキャッチャーをはじめた。


「よし、やっちゃんほら行こうぜ!」


紗良

「…………」


「やっちゃん?どうした?」


紗良

「……はぁ……」


やっちゃんはため息をつくばかりで下を向いたままだった。

仕方ないので俺は耳元で大きくやっちゃんを呼んだ。


「ちょっと、やっちゃん!八束紗良!」


紗良

「…!!は、はい!…」


フルネームを呼んでようやくやっちゃんはこっちを見たと思ったらすぐに目線をそらした。


「やっちゃん話聞いてた?陽太とまっちゃん2人きりにしようと思うから。ここから少し離れよう?」


紗良

「わかった…」


ようやくやっちゃんは動き出した。


歩きながらやっちゃんの様子を見ていたが流石にテンションが低すぎる。


俺は近くにあったベンチに座ることにした。

やっちゃんは素直にそのまま座った。いつもなら、


紗良

『何かやらなくていいの?』


とかこっちを気遣うような発言をするのに…


明らかにおかしい。

やっぱり今日のデート乗り気じゃなかったのかな?


「やっちゃん?そんなに今日来るの嫌だった?」


紗良

「………嫌なら来ない」


「なら、なんかあったの?」


紗良

「なんかあった?」


俺の言葉にやっちゃんは顔をあげて、こちらを睨んだ。


紗良

「それ、本当に聞いてるの?」


「え?う、うん…」


何かまずいことを言っただろうか…?


紗良

「今日ってダブルデートよね?」


「そうですよ?」


紗良

「誰と誰、誰と誰のダブルデートなの?」


「俺とやっちゃん、陽太とまっちゃんですよ?」


ん?やっちゃんがこんなことを聞いてくるのはなんでだ?どうしたんだ?


紗良

「なのに、あんたあんなことするんだ。」


あんなこと?なんのことだ?

まさか待ち合わせの時のあれ?

いやいや、やっちゃんがそれを気にするなんて…

でも、もしそうだったら…


「あ、あの…やっちゃん…」


紗良

「なに?」


「勘違いだったらごめんなんだけど…あんなことって言うのは朝の待ち合わせの時のことを言っているのでしょうか?」


その言葉にやっちゃんは顔を赤らめた。


紗良

「だったらなに…?」


「そ、そうなんだ…」


そっか…

俺は口元のニヤニヤが止まらなくなった。

やっちゃんが俺のことを気にしていたのだ。

嫉妬と言っていいのかはわかんないけど、

気にしてくれただけで俺は嬉しかった。


「あーなるほど!ごめんごめん!陽太にはしたんだけど、やっちゃんにはまだ弁明してなかったね」


やっちゃんは怪訝な顔をこちらに見せた。


「あれは、まっちゃんの髪にゴミがついてたからとっただけだよ」


その言葉を聞いたやっちゃんはホッとしたように笑ったが、すぐにぷいと横を向いた。


紗良

「そ、そう。まぁ北条くんに弁明していたのなら別にいいけど。変に誤解されるような行動取らないでよね。」


「まさかやっちゃんが気にしてくれてるとは思わなかったんだよ。ごめんな?」


横を向いたやっちゃんの耳はみるみる赤くなっていった。


紗良

「変なこと言わないで!別にあんたのことなんて!あたしは、北条くんと花のことが心配で!」


「はいはーい!すみませんでした。」


紗良

「ちょっと!聞いてる!」


やっちゃんはようやくこっちを向いた。

まだ少し顔は赤い。


「わかったから!こっちもなんか遊びに行こう!せっかく来たんだから!」


紗良

「…いいよ。何する?」


「ホッケーとかどう?負けたらジュース奢りな?」


紗良

「わかった。絶対負けないから。」


俺たちはホッケー台に向かった。

用語解説


・ダルアニマル


いろんな動物がだるま形になっているキャラクター

コロコロした見た目でかわいいと一部の女子高生に人気になりつつある。

最新作はヘビ(今年の干支)とシマエナガ

そのほかのラインナップは犬、猫、うさぎ、ねずみ、りす、うし、コアラ、ぶた、インコ、ライオン、虎、龍、ハムスターなどなど


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