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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生 デート編
30/42

11 待ち合わせ-湊②-

まさか陽太初デートで遅刻をやらかすとは…

なにしてんだ…

ため息をついてまっちゃんの方を見る。


「どうしよっか」


「とりあえず待つしかないんじゃない?」


「近くに店に入って待っておく?」


「それだと、紗良に誤解されそうじゃないかな?」


その言葉にため息をついた。


「むしろ、誤解してくれたら嬉しいんだけどね…」


まっちゃんは不思議そうに首を傾げた。


「やっちゃんは俺のこと好きじゃないから、それはないよ」


まっちゃんは口をつぐんだ。


「デートしようって言ってOKはしてくれたけど、無理矢理だったからな…」


「無理矢理ってどういうこと!?紗良が嫌がることしたの!?」


まっちゃんは俺の言葉に血相を変えた。

俺は焦って訂正した。


「違う違う!そういうことじゃない。」


「じゃあどういうこと?」


「いや、それは…」

湊(内なる声)

『それを言うとやっちゃんが泣いたこととか他にも色々言わなきゃいけなくなるから言えないんだよ…』


「やっちゃんとの約束だから言えないこともあるけど、それを言わない代わりにデートの約束をした感じ…かな?」

湊(内なる声)

『これでどうだ?納得してくれるか?というか、これで納得してくれなきゃ困るぞ!頼む!』


「ふーん、そうなんだ…」


完璧に納得したわけではなさそうだか、なんとかなったようだ。


「それにしても紗良なんで遅刻?昨日確かに少し通話はしたけど遅刻するほどだったかな?」


「そうなのか?」


「うん…」


その言葉に少し不安が募った。あんまり行きたくなかったんじゃ…

それに陽太と遅刻している状態…

絶対にそういうことじゃないとはわかっているしありえないけど

嫌な想像は止まらない。心が弱くなってくる。


そんな俺を見ながら、まっちゃんは笑った。


「堤くんらしくないよ。そんな後ろ向きなの。」


「え?」

湊(内なる声)

『俺、そんな話したか?』


「本当に紗良のこと好きなんだ…ほっとした。」


まっちゃんは安心したように続けた。


「紗良は嫌なときはどんな条件出されたって嫌っていうよ。だから、大丈夫。」


まっちゃんは笑顔で言った。

陽太がこの子に惚れた理由がわかった気がした。


「いつもの紗良考えてみなよ。嫌な時は嫌ってちゃんと言ってるでしょ?」


「確かに…」


いつものやっちゃん…


いろんな表情のやっちゃんが頭の中を駆け巡る。

拗ねた顔、怒った顔、泣いた顔、笑った顔。


俺は思わず笑ってしまった。


「いつもの堤くんに戻ったね。」


「ありがとな」


俺はまっちゃんの方を見ていった。

ふとまっちゃんの肩に糸くずがついているのが見えた。


「まっちゃん肩に糸くずついてるよ。」


「え?どこ?」


「ここだよ。」


そう言って、俺は糸くずを取った。

その時


陽太

「悪い、遅れ、た…」


紗良

「ごめん!花、遅れた…」


遅刻した2人が到着したところだった。


まずい…見られた…



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