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君色プライド  作者: あるみ
高校1年生 デート編
29/42

10 待ち合わせ-紗良-

やばいやばい!寝坊した!

昨日夜花と話したあと色々考えて眠れなくなって…


そんなことより、今日の服!

えっと…あー!花の服の相談ばっか受けてて自分の服決めてなかった!!


もー!!ボーリングだからパンツスタイルは必須だけど…かわいい感じにはしたいし…

ショートパンツにTシャツの上にピンクのパーカー?

それとも思い切って

デニムにブラウスで大人カジュアル?

んーあたしも花に相談すればよかったぁー


結局黒いショーデニムに白いロゴTシャツ、

それに薄手のアウターを着ていくことにした。


時計を見ると9時30分を指していた。

あー!朝ごはん食べれないよ!

とりあえずメイクしなきゃ!!


ベースメイクにチーク、アイメイク、リップ…

て、てか待って…

なんでこんな必死に可愛くしてるの?

相手はあの堤だよ!あたし!

別にメイクなんてしなくたって…

……………………………………

まぁ、ここまでしたし、いっか………


紗良

「行ってきまーす!!」


天良

「母さんが朝ごはん作っといてくれたぞ?」


紗良

「ごめん、遅刻しそうだからいらない!!」


綺良

「行ってらっしゃい!」


紗良

「行ってきまーす!」


兄妹に見送られて玄関のドアから外へ出ると

隣から同じく焦って外に出てきた北条くんと目が合った。


陽太・紗良

「「 あ… 」」


紗良(内なる声)

『気まず…』


気まずいけど、そんなことは気にしてられない。

走らないとマジでバスに間に合わない。


陽太

「おい!八束!早くしないと遅れるぞ!」


紗良

「そ、そうだね!走ろう!」


だけど気まずいせいか足が重く感じてなかなか前に進まなかった。

元々運動音痴というのもあるが…


陽太

「おい!もっと早く走れないのかよ」


紗良

「いいから…先行って…」


せっかく北条くんの初デート遅刻させたくない…

だからせめて北条くんだけでも先に…


陽太

「いや、さすがに置いていけねーよ」


紗良

「だって、時間…」


陽太

「それはお前もだろ?」


本当に昔から変わらずに優しいんだから…

やめてほしい…


紗良

「とりあえず、早くバス停に…」


バス停が見えたところでちょうどバスが止まってしまっていた。


陽太

「あ、待って、乗りまーす!」


北条くんが待っていてもらおうと走り出したが

その声も虚しくバスは発車してしまった。

はぁ…これで完全に遅刻だ…


紗良

「ごめん…北条くん…せっかく花とのデートなのに遅刻させて…」


陽太

「遅刻は俺のせいだ。お前のせいじゃないよ。気にすんな。」


その優しさ本当にやめてほしい…


紗良

「なら、北条くんなんで遅刻したの?」


北条くんが言いづらそうな顔をした。


陽太

「た、ただの寝坊だよ…」


紗良

「寝坊!?デートなのに!?」


あたしは少し笑ってしまった。


陽太

「昨日疲れてて、アラームつけずに寝ちゃったんだから仕方ないだろ?」


紗良

「やばぁー!」


陽太

「そう言うお前はどうして寝坊したんだよ」


紗良(内なる声)

『なによ!仕返し?』


紗良

「あ、あたしは…花と昨日作戦会議しててそれで遅くなったのと洋服決めるのに迷って…」


陽太

「作戦会議の時に決めといたら良かったじゃん。」


紗良

「うるさい!花の方が気がかりだったんだもん!」


いつの間にか気まずさは消えていた。


陽太

「つーか、遅れるって連絡しといた方がいいよな」


紗良

「そ、そうだね!」


俺と八束はそれぞれグルチャにメッセージを送った。


挿絵(By みてみん)



俺たちはバスを待った。


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