17 下校-陽太-
俺と松見は今一緒に帰っている。
だけどあれから何も進展していない。
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陽太
「ま、待ってたのか?」
花
「だって…あのままだったら眠れなくなりそうだから」
陽太
「わかった…とりあえず歩きながら話していいか…?」
花
「わかった…」
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この会話から10分くらい経ったか?だが、なんと切り出せばいいのかわからない。
花
「結局なんなの?」
陽太
「え?」
花
「なんで何も言わないの?何か言いたいんじゃないの?私こういううじうじした人苦手。」
松見が痺れを切らしたようだ。当たり前だ。優しい松見も流石にイライラしているようだ。
陽太
「わ、悪い…なんて話し始めればいいかわからなくて…」
俺はなんとか言葉を発したが思っていた言葉ではなかった。
陽太
「ま、松見は俺をどう思ってる…」
陽太(内なる声)
『いや、自分から言えよ!俺!』
花
「へ?それってどういう?」
陽太
「いいから答えてくれ…」
陽太(内なる声)
『いや、俺が言えよ!』
花
「優しい人だと思っている?」
陽太
「違う、俺を男としてどう思うかってことだ。」
松見は返答に困っているようだ。そりゃそうだ。
俺はようやく勇気を振り絞って告白をしようとした。
陽太
「俺は松見を…」
俺の携帯から音楽が鳴り出した。
アプリの着信のようだった。
俺は画面を見たが、無視をして続きを言おうとした。
がそいつは諦めずに通話をかけてきた。
花
「あの…出ていいよ?」
くそ…タイミングの悪い…
陽太
「悪い、一度出るわ…」
俺は不機嫌にため息をついて通話に出た。
陽太
「湊か、なんだ?」
電話の相手は湊だった。
湊
『おう!なぁ、陽太!ダブルデートしようぜ!」
陽太
「はぁー!?ダブルデート!?」
こいつはまたとんでもないことを言い出した。




