16 下校-花-
私と北条くんは今一緒に帰っている。
だけどあれから何も進展していない。
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陽太
「ま、待ってたのか?」
花
「だって…あのままだったら眠れなくなりそうだから」
陽太
「わかった…とりあえず歩きながら話していいか…?」
花
「わかった…」
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この会話から10分くらい経っても何も会話はない。
さすがの私もイライラしてきた。
花
「結局なんなの?」
陽太
「え?」
花
「なんで何も言わないの?何か言いたいんじゃないの?私こういううじうじした人苦手。」
陽太
「わ、悪い…なんて話し始めればいいかわからなくて…」
北条くんは怒ったあたしを見て少し驚いているようだった。
陽太
「ま、松見は俺をどう思ってる…」
花
「へ?それってどういう?」
陽太
「いいから答えてくれ…」
花
「優しい人だと思っている?」
陽太
「違う、俺を男としてどう思うかってことだ。」
男として?どういうこと?何を言っているのかわからない…
私が答えに迷っていると北条くんは続けた。
陽太
「俺は松見を…」
続きを言おうとした時、
北条くんの携帯から音楽が鳴り出した。
アプリの着信のようだった。
北条くんは相手を見て無視をしたが、
続けて着信がかかってきた。
花
「あの…出ていいよ?」
陽太
「悪い、一度出るわ…」
北条くんは不機嫌にため息をついて通話に出た。
陽太
「湊か、なんだ?」
あ、堤くんだったんだ。
通話を聞いている北条くんの顔が見たこともない
くらい驚き顔になった。
陽太
「はぁー!?ダブルデート!?」
え?ダブルデート?どういうこと?




