7.王子?
異世界転生した主人公がチート能力で無双するお話です。無双させつつ、しっかりストーリーにもこだわっていきたいです。楽しんで読んでいただけると幸いです。
フッと意識が戻った。
「…が、…なんだが」
「それで、…か」
ダニエルさんと誰かが話している?
たしかブラックドラゴンちゃんを助けて、
そのまま安心して倒れちゃったんだっけ。
って、
「ここどこ?」
目の前に広がるのは、だだっ広い部屋。
天井と壁が遠い。
「おっ。起きたか」
ダニエルさん、ここどこですか?
「ここは王城の一室だ。許可は取ったから安心しろ」
お、王城!?王城ってあの?王族の住む?
なんてところにつれてきてるんですか…。
私が絶句していると、さっきまでダニエルさんと話していた男の人が前に出てくる。
結構身なりが良くて、育ちが良さそうだ。
「君がツキノ・アイちゃんかな?
こんにちは、ロバート・コネボニーです。よろしくね」
おぉ、イケメン。
そしてこの喋り方。きっとたくさんの女性を虜にしてきたんだろう。
「はじめまして。ご紹介に預かりました。ツキノ・アイです」
偉い人っぽいから丁寧に挨拶しておこう。
すると、ダニエルさんとロバートさんが
呆気にとられた顔でこちらを凝視してきた。
え、なに?
「ここまでの世間知らずとは…」
「こんな反応は君以来だよ」
「俺より酷いだろ…」
え?どういうこと?
「…とりあえずもう一度挨拶しろ。
今度は身分付きでだ」
「そうだね」
マジで何かした!?
「えっと…。
オッホン王家の次男のロバート・コネボニーです。王位継承権は2位です」
ん?オウケ?
もしかして…。
「ロバートさんって凄い人ですか?」
「一国の王子を名前呼びって…。
お前、世間知らずすぎだろ」
やっぱり王子なんかい!
「ダニエルさん…」
「変なところに連れて来ないでくださいぃぃーー」
読んでくださり、ありがとうございました。
これからも頑張ります!