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月夜譚 【No.101~No.200】

メロンソーダの味 【月夜譚No.138】

作者: 夏月七葉

 この喫茶店のメロンソーダが、昔から私の好物だ。

 透明なグラスの中に薄緑の世界が広がって、小さな泡がプクプクと生まれては上に昇っていく。その先にはドーム状のバニラアイスが鎮座して、真っ赤なさくらんぼが帽子のようにちょんと乗っている。

 昔からずっと変わらない、ちょっとレトロなメロンソーダ。店内の様子も殆ど同じで、座るソファの柔らかさも端の縒れたメニュー表も、何もかもが懐かしい。

 上京してから年に数回は実家に帰ってこちらにも寄っていたのに、今年は中々帰れなくて、今回は半年以上振りになる。たったそれだけの期間なのに、どうしてだろう、とても懐かしくて、とても嬉しいのだ。

 バニラアイスとメロンソーダの境目、少し凍ったところをスプーンで掬って口に運ぶ、シャリっとした食感と共に舌の上で溶けて消えるメロンの香り。ああ、幸せの味だ。

 次はいつ帰ってこられるだろう。来たばかりだというのに、ついそんなことを思ってしまう。

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