表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

5

のそりのそり、と衝撃がやってきたほう……正しくは勇者とソニアの位置に魔物が近づいてきている。


「来ました! 来ましたよ!」

ーー来ないで来ないで!


勇者は自分の両手を見る。今まで争い方面に、荒々しいことをしてこなかった手。ふっつうの手。その手には剣。どう降ればいいのか、刺せばいいのか、そもそもどう扱えばいいのかわからない。


「勇者さま!」


ソニアが微笑む。


「これから、あなたの伝説が始まるのですね!」


言うと、勇者の横にソニアはおらず後方に立っていた。


ーーどうすればいい


剣を握りしめる。魔物と自分の距離が近づいていく。


「まずは第一歩ですよ! ファイトです! ふれーふれー!!」


ソニアの適当な声援は右から入って左に抜けていく状態である。どうにかして魔物を倒さなくてはいけない。


ーーやるしかない


全身に緊張がくる。いつもより身体が硬いと認識する。剣を持つ腕を振り上げて真上から狙う。魔物がきたら勢いよく真下に振り下ろす。剣なんてわからない。振り下ろして……また振り上げて振り下ろせばいい。きっと何度も繰り返せば倒せるかもしれない! 自分で試してみるしかない。



両腕を真上にあげて……!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ