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リティVS四人の男2

諸事情によりウサギ型召喚魔獣の名前がタリン→ルビに変更になっております。混乱させてしまい、申し訳ありません。

 男達との距離は中々縮まらない。普通に追いかけていてはダメそうだ。

 私は足を止めて地面に術の円を描いた。

 再び詠唱を飛ばす。


「顕現せよ」


 噴き出した赤い光の中から出現したピリオットの背中へ飛び乗り、地面すれすれを飛行しながら男達の追う。


「上昇して」


 ピリオットは翼を羽ばたかせ、空へと舞い上がった。すぐに男達の頭上へ。


「力を貸してね」


 私がピリオットの頭を撫でると、透明な杖に赤い光が宿った。

 私は背中の上で片膝をつく。杖の先端は地上に向けた。

 上空の私達に気づき、男達が慌てたように見上げてくる。


「な、なんだ!?」


 戸惑っている今がチャンスだ。杖の先端に意識を集中し、


「撃てっ」


 赤い光が、杖の中から弾丸のように弾き出された。イメージはライフル。この世界の召喚術は術者の妄想とか空想の力に強く反応して力を生み出すので、わりとなんでもありなのだ。それに気づいたのは養母、カナラさんの言葉だった。

 妄想力……漫画やアニメが発達していた日本で過ごした二十年は無駄じゃない。大好きだったしな!


「ク、クソ、嘗めやがって」


 赤い弾丸はさすがに避けられてしまった。赤系の力だから遠距離射撃の精度が低いというのもあるけど。

 それでも、うん、想定通り。

 私は再び先端を向けた。


「ガキがっ」


 男は左手で服の胸元に手を入れた。召喚術の予備動作だ。術用の円はその場で描かなくても、完成したものを持ち歩けばタイムロスが減る。私が爪に仕込んでいるのと同じだ。私のそれに関しては、護身用だけど。

 男の顔に狙いを定め、


「撃てっ」


 合図と共に杖の先端を足元に移し、光の弾丸を放った。

 予想通り、向こうの召喚術が完成する前に右足を貫き、先頭を走っていた男が地面に転がる。

 その瞬間、ピリオットが降下を始めた。


「あいつは頼むよ。殺さない程度に痛めつけておいて」


 地面が近づいてきたので背中から飛び降りる。ピリオットは足を貫かれた男の元へと飛んで行った。後はお任せだ。

 そして、他の二人はと言うと、


「お、おい、こっちだっ」


 建物の狭い路地へと入って行った。狙撃対策か。

 私は再び走り出す。路地へと突入した。不意打ちをされても対応可能だ。

 さて、これで召喚中の魔獣は二匹。維持するのは後一匹が限界だけど。


「よっ、リティ」


 突如、肩に現れたのは姿をくらませていたルビだった。一体どこから……瞬間移動能力があるんだろうけど、この魔獣に関しては謎だらけなのだ。出会いからして色々あったし。


「ちょっ、遅いよ。どこ行ってたの」


「いつも一緒なわけじゃねぇし、いつものことだろ?」


 そう言って、ウサ耳カチューシャへと変身。状況はわかってるみたいだな。


「さっさとやっちまえよ! リティ」


「言われなくともっ」


 私達は路地を駆け抜けて行く。

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