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要らない子に土下座します
私、高早あずさは要らない子だった。父親にも母さんにも、望まれていなかったのだ。
二十歳になり、ようやく自分だけの人生をスタートさせようとした時、私は心臓発作でこの世を去ることになった。
そしてそして、あまりにも不憫だと思ってくれたらしい神様がとある異世界……召喚術の発達する異世界へ転生させてくれたのだ!
召喚術ってことは魔法的な!? うん、悪くない。って思ったけど、やっぱり私は不幸体質らしい。
優秀な召喚術師を輩出する貴族の名家、トルフィティ家の長女として生を受けた私だけど、肝心の召喚術の才能が駄目駄目だったわけで。
はい、要らない子扱い決定。ってことで、私は養子に出されることになってしまった。
だけど! ここから私の人生逆転ホームラン。養母さんがめちゃくちゃいい人で、召喚術を丁寧に教えてくれたわけ。すると、メキメキ上達して、城下町で名を轟かす召喚術師になったのでした!
今ここ↑
で、現在、何故か土下座体勢のトルフィティ家のお父様、お母様、妹に兄が私の前にいます。
この人達、プライドないのかな?