街落とし〜前編〜
最前線城塞都市ラナク
「・・・ん?」
見張りの兵士は遠くにいる何かに気づいた。
いや、何か達だ。
「・・・は?」
そこにいたのは『骨』
ボーンナイトと呼ばれる骨の魔物だ。
「お、おい!!魔物が来たぞ!!鐘を鳴らせ!!」
「は、はい!!」
新米兵士は鐘を鳴らす。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
「兵士はすぐに武器を持て!!」
「「「っは!!」」」
待機していた兵士達は剣を持った。
「・・・うそ・・・だろ?」
よく見ると何かがおかしい。
いつもの魔物なら統率がなくバラバラで突っ込んで来る。
それがどうだ?
列を整え、槍を持つものが二列目、剣と盾を持つものが一列目にいて綺麗に統率されている。
「ま、まさか・・・」
これは魔物の大群ではない。
魔王軍の襲撃だ。
1人の兵士が気づいたがそれに恐怖して喋らずにいた。
「お前ら!!いつもと同じだ!!追い返すぞ!!」
隊長がそう言い数千の兵士が外に出た。
ヒュン!!
ザク!!
そして飛来した弓に射抜かれた。
嘘だ・・・。
魔物が弓を使うなんて・・・。
魔物とは知識のないものだったはず。
魔物が進化した魔族は知識はあるが人間の方が上だと習った。
そして10分もしないで壁で待機してた兵士1000人は死んだ。
そして俺にも矢が降り注いだ。