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お客さん
その日もいつものようにデスクワークをこなしているとエネクロが入ってきた。
「ジン様。黒竜ファ二ファール様が客間でお待ちです」
『?何かやったけ??』
彼との関わりなど同じユキ様に使えるものだということだけだ。
親しくないし敵対もしていない。
『わかった。すぐ向かう』
執務室を出て俺は客間に向かう。
客間についたらノックをする。
直後、ドア越しに来る強烈な殺気。
いや、まじで俺なんかしてっけ?
『黒竜ファニファール。何のようだ』
「ジン。貴様に話さなければならんことがある。ベヒモスが反旗を起こそうとしているのだ」
『!!ユキ様に反旗を?情報提供感謝する。今すぐその愚か者を殺しに行ってくる』
「そうあわてるな。奴が行動を起こすのはこれから7日後の夜だ。いくら反旗を考えていても相手は亀皇獣。現行犯でないと捕まえられない」
『わかった。お前の判断に任せる』
黒竜ファニファールが帰った後エネクロを呼ぶ。
『ベヒモスが反旗を起こそうとしているらしい。他にもいる可能性があるから探ってこい』
「承知しました」