勇者襲来
いつもの平穏な日常。
それは唐突に壊れた。
コンコン
「失礼します。ジン様。勇者と名乗る男が来ております」
『なに?勇者だと?』
魔王城にいた時、いくつかの文献を読んだが勇者とは神、アレーシアに命じられてなるものでありその力は魔王とも打ち合えるほど強力だそうだ。
『俺が出る。エネクロは魔王ユキ様に使いを出しておいてくれ』
「かしこまりました」
エネクロは優雅にお辞儀をして部屋を出た。
はぁ、とりあえず魔王ユキ様を殺そうとするなら戦うか。
俺は作り出した装備をきて、勇者がいる門の前に行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
門の近くに行くとなにやら叫び声が聞こえる。
「魔王など所詮は勇者に討伐されるのだ!!お前たち!!討伐されたくなければ速やかにこの街から出て行け!!」
ぴき
「出て行かないのなら・・・こうだ!!」
勇者は持っていた剣でボーンナイトを切り裂いた。
ぴき
「はっはっは!!魔物の分際で僕に楯突くのが悪いんだ!!」
『空間魔法』で勇者の目の前に転移する。
「っな!?」
ドツ!!
「ぐへぇぇぇぇぇぇ!?」
俺が殴ると勇者はそのまま吹っ飛んで行った。
こいつ・・・どうしてくれよう?
魔王ユキ様を討伐する?
『エネクロ』
シュバ!!
「なんでございましょう?」
『魔王ユキ様に伝えろ。今から王国を落としに行ってくると』
「かしこまりした」
エネクロはそのままどこかに消えて行った。
『お前たち!!今から王国を落としに行く!!戦の準備だ!!』
「「「「「カタカタカタカタ!!!」」」」」
俺はボーンナイトたちに指令を出してボーンドラゴンを召喚、乗り込んだ。
怒り狂ったジン。これは王国はもうおしまいかな?