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いつも通りじゃない異世界  作者: ムー
第1章 『いつもの世界と異なる世界』
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第6話:スキルの危険性

 月日たちは報告をするため、健吾の元へ向かっていた。


 「健吾さん!スキルが発動しました!」

 「え・・・?なんで月日がスキル発動させてんの・・・?」


 健吾の意見は当然である。

 周辺警戒班として派遣されていたのにも関わらず、なぜかスキルを発動させたと報告して

 きたからである。もはや、健吾の中でイレギュラー認定された月日には何も言わないことにした。



 「まぁいいや。で、どうやって発動させたんだ?」

 「なんかイメージ力が大事みたいです!」


 月日の話をきき、健吾はスキル及び、魔法発生に必要なものが個々の想像性が

 必要なことは薄々気づいていた。


 健吾自身もスキル発動の条件を独自に考えており、気合などでは発動せず

 きちんとした想像の構築が必要なのではないか、という点まで達していた。


 月日の話をきき、自分の方向性は間違ってなかったと思い結論まで至っていた。



 「まぁあれだ。まとめると、スキル及び魔法に関しては想像の構築、自分自身がどうしたいかで発動されるみたいだな。」



 「そうですね。俺らは単純にイメージしたら発動したってだけなんで、健吾さんの見解をみんなに説明した方がいいかもですね。」



 月日たちがスキル発動を成功したのは勝手に発動したに近かった、威力などの制御が

 できなかったために、先ほどのようなことが起きたと考えた。

 

 発動に必要なイメージ力+制御力があって正しく発動することがわかってきた。

 つまり、イメージ力だけで発動する場合もあるが、威力などの制御が全く

 できていない状態で発動するため、危険性が高いと判断した。

 

 

 そのことを伝えるべく、健吾は全社員に招集をかけた。


 「という訳で、スキルの使い方はある程度わかってきたが、むやみに使用しないように!」


 スキルの使い方はわかったが、月日の体験から勝手に発動してしまう場合もある、

 よって完全にスキルを使えるまで、極力使用しないということになった。

 


 「それと月日。レベルアップの話だが。」

 健吾はスキルの報告と同時にレベルアップの話も聞いていた。


 

 「それは魔物を倒すと上がるのか?」

 「そうですね・・・実際魔物を倒したかわかりませんが、異世界では経験値というものがあるとおもます。」


 月日が言うには、魔物を倒すとその経験値なるものが入って自分の糧となりレベルが上がるそうだ。

 偶然発動してしまった魔法により、大量の魔物を倒したと月日は推測していた。


 「まぁ、今そのレベルが必要かどうかわからんが、それもみんなに伝えれ置こう。」


 健吾は、レベルアップの話も皆に伝えた。



 今のところわかったのが、スキルの使い方と魔物の存在だけであった。

 なにぶん、情報が少なすぎる。


 健吾は、やはりこの世界の情報が必要と考え、再度町にて情報収集することを決定した。



 「月日!明日はお前らだけで町で情報を集めてきてくれないか?」

 

 健吾は、月日の隊だけに情報収集を任せた。

 一度町にいったこともあったし、少なからず、異世界への耐性が高いからだ。


 「了解しました!情報収集してきます!」



 月日は即時に承諾したが、単にもっと異世界を楽しみたいと言うだけで情報収集なんぞ

 二の次だった。


 「では明日!月日の隊には情報収集を頼む!他の隊は本日と引き続き、周辺警戒とスキル調査だ!」

 「解散!」

 

 月日だけは明日のことで頭がいっぱいだった。最初は半ば強引に調査に出たが

 今回は、公認で調査に出れる。異世界をもっと満喫してやろうと考えたいた。


 「月日、言っておくが情報収集が最優先だからなッ!初日みたいに勝手にやんなよッ!」

 「わかってるよ!情報収集でしょ!わかってるって!」


 

 剛に釘を刺されてが月日にとってはそんなの関係なかった。

 それをみて剛は、明日のことが心配になり1人頭を抱えていた。


 「小春と千秋さんも、明日は聞いてた通り情報収集に出るから準備しておいてください!」

 「はい!わかりました!宜しくお願い致します。」


 千秋は剛の言葉に返答したが、小春の姿はなかった。


 「あれ?小春どこ行った?」

 「さぁ?」「わかりません。」



 剛の言葉に月日も千秋も小春がどこに行ったかわからないでいた。


 「ったくッ!あいつどこ行ったんだよッ!」



 その頃、小春は。


 「なんか声がしたんだよねー!! どこだろう? おーい!どこですかー?」


 なにやら誰かを探していた。緊急ブリーフィング中にどこからともなく声が

 したため、誘われるよにその声を追っていた。


 「んおぉ!! なんだあれ?!」


 小春は声の正体を追っていると光り輝く何かを発見した。

 近くに行ってみると、声の正体はこれであった。



 『アルジ、ワレニ、ナヲ・・・アルジ、ワレニ、ナヲ・・・』


 「んー? なんだろう? ちょっとあったかい。」


 『アルジ、ワレニ、ナヲ・・・アルジ、ワレニ、ナヲ・・・』


 その光り輝く物体はずっと同じことをいていた。

 小春はよくわからないがその物体に話かけてみた。


 「あるじ?ってなーに? 名前が欲しいの?」


 『アルジ、ワレニ、ナヲ・・・アルジ、ワレニ、ナヲ・・・』


 

 それしか言わないので、小春はとりあえず名前をつけることにした。


 「名前が欲しいんだね!! うーん。どうしようかな・・・あったかいポカポカ・・・」

 『アルジ、ワレニ、ナヲ・・・アルジ、ワレニ、ナヲ・・・』


 「よし!決めたよ!ポカサン!」 


 ポカポカあったかい理由と太陽みたと言う理由でポカサン安直すぎるがこれが小春

 クオリティである。


 『ポカサン・・・ポカサン・・・ポカサン。』


 なぜかその名前を気に入ったのかずっと連呼しているその物体。

 

 

 すると次の瞬間!眩い光が辺りを包み込んだ。


 『我が名はポカサン! 主の力によって生まれた火の精霊。』

 

 そいつは火の精霊名乗り、姿を表した。

 その姿は、女神を連想させるような美しい姿だった。


 「おぉぉ!! かっちょいいね!!」

 『主、ありがとう。 名を授かったことにより正式に具現化できるようになりました。』



 「ウンウン!! よかったねー!!」

 

 なぜか小春は、火の精霊なるものを具現化させていた。

 状況はよくわからないが、ポカサンが喜んでいるので小春にとってはどうでもよかった。 


 「とりあえず、声の正体もわかったし!! みんなのとこに戻ろう!!」

 『はい。主の思うままに。』


 こうして、火の精霊ポカサンがなぜか仲間になった。




 

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