11-2
「あれは事故だったんだ!君たちに無理強いなんてさせたく無かった」
「嘘を付け!さあ俺を殺せ!人間の体が無くなれば俺は完全体になる」
「むぐぅ」
締め付けられる力が強まり僕は息が出来なかった、その時お母さんが間に割り込んできた
「やめなさい!2人は兄弟みたいなものよ、それをこんな」
「血の繋がりの無い者など兄弟でない!」
少年は僕を外へ投げ家の壁が壊れてしまった
「まさかこの家の子供がお前とはな」
少年は僕に手を掲げながらゆっくりと歩いてくる
「ラフィア!」
お父さんが少年にしがみついた、僕はそれを見て首から出ている煙がますます増えた
「殺せ!」
ラフィアの言葉に僕は大剣を抜いた、ラフィアは宙に浮き空を飛ぶのを僕は力強くジャンプし刺した、途端メイド達が僕らに追いつき、僕を地面へ蹴飛ばした
「お前達邪魔するな!」
「ラフィア様には大人になるまで守るよう言いつけられております」
地面に降り立ったメイド達は丁重にお辞儀した、僕はその隙をつきメイドの頭を踏みもう一度ジャンプを試みると、足を他のメイドに掴まれ地面に叩きつけられ、そのまま投げられてしまい幾つかの家を壊してしまった
「俺が相手だ!」
ラフィアは火の玉を幾つか投げてきて僕はそれを大剣で薙ぎ払って、立ち上がり走った、もう一度ラフィアに向かいジャンプし、今度は大剣を振り下ろすとラフィアを地面に落とす事が出来た。だが直ぐに立ち上がったラフィアは僕が地面に降り立つ前に水の刃を作り幾つか投げてきた、僕がそれを薙ぎ払っているとメイドがタックルしてきた、その手にはナイフが握られていて危うく腹に刺さるところでガードが出来た
「くそう!邪魔をするな!」
ラフィアはメイドの1人の頭をもぎ取るとそれを石に変え投げてきた、僕にしがみついてるメイドを盾にするとメイドの背中に石がぶつかり、メイドは石になってしまった
「僕の家族に手を出すな!」
僕がジャンプしその勢いで大剣を振り下ろすと、黒い煙が上がり威力が上がった、僕の大剣を素手で受け止めたラフィアは地面にめり込んだが、すぐに飛び上がり右ストレートを僕の頬に打ち込んだ、僕はまた家屋を壊しながら吹き飛ばされてしまい少し意識が朦朧とした
「トウリさん!何事ですか!」




