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九‐5

「奴はいつかは死ぬだろうと思っていたがな、天の龍が関与してきたか」

大臣の一人がしんみりとしていた

「あなたはアドロンの弟子でしたからさみしいでしょう」

「いや生きているうちに知れただけでも良い」

大臣達はどこか落ち着いていた

「それで近くの村で出現した魔物の事だが」

マクビダン王が切り出した

「トウリ達に退治してほしい、幸いアドロンの龍が居るから何か武器を与えてくれるかもしれない」

「様子を見てからではいけませんか」

「そんな猶予はないと思うがな」

「どんな魔物が現れたのかは分かりますか」

「獣人との事だ、もう成獣していると思う、短期間だったが危機と呼んでもいいと思う」

マクビダン王の言葉に僕は黙ってしまった、被害者の数も教えられ、僕の理想は妄想でしかないのかと不安になった、ルクトが僕の肩に手を置いた

「ともかく現地を見よう」

「僕も装備を整えたら様子を見に行くよ」

マクビダン王の一言に大臣達が怒った

「あなたはいつもそうやって城からいなくなる!後から書類を作る羽目になるのはこちらなんだ!」

「成人するまでは城で責務の勉強をしてもらいたいものだ!」

大臣達の熱気にマクビダン王はにこにこしていた

「でもあなたたちは元冒険者だ、あなたたちを見ていると冒険心に煽られる」

「過去の話ではありませんか!今は国の維持が最優先です」

「今は国の危機だ、国王なら最前線に出ねばなりません」

「まだ王位を継承していません!ここは他の者が対処します!」

「そんな引きこもりが国王なんて嫌じゃないか?」

いつもと違いにぎやかな雰囲気に戸惑ってしまった

「僕たち現地を視察するのでこの子を預かってもらえませんか」

「構わないよ、名前は決まったかい?」

「名前、はまだ決まってなくて、というか誰が親代わりになるかも決まってないし」

「名前がないんじゃ困るな」

「ブロンズマンは如何でしょう!」

バニラ姫の提案に僕らは全力で首を横に振った

「ではお願いします」

僕らは旅立とうとするとマクビダン王に止められ、大量の食糧を渡された

「何を考えているか分からないが、持っていて損はしないよ」

と言われ、リザードマン達リッカーを思い出した。体が自由に動かせるようになりお腹を空かせていた、もしかしたら獣人たちもお腹を空かせているかもしれない

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