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九‐1

僕の提案にバニラ姫が飛び上がった

「ユートピアですね!親愛なる者たちの楽園!聖書で読みました!」

「バニラ姫は僕の味方なの?」

「ええ!皆生まれるもの悪しき心あらずです!トウリさんの仰る様に物心つく前にちゃんとした環境が必要だと思います!」

ルクトがけだるそうに足を組んだ

「アドロンのいう事が本当なら魔物の成長スピードは人間と違うぞ、もう大人になっている魔物も居るやもしれん、凝り固まった思考は簡単に変えられない、それに僕たちと違う生態だ、人間は食料かもしれないよ」

「人間が食料か、課題は多そうだけど、でもこの世界に生まれたからには適応していかないと」

「押しつけじゃないかい」

「押しつけでもいい!」

僕らの問答にアドロンの手下が部屋に入ってきた

「頭!近くの海辺に豪華客船が魔物に襲られら!」

「いい機会じゃねえか!どさくさに紛れてお宝頂戴しようぜ!」

「盗みなんてだめです!」

「お前誰に物言ってんだ、ヌエッタ海賊団団長だぞ、いやなら帰んな!」

僕たちを押しのけ皆出て行ってしまった、外に出てみると、船であっという間に遠くまで猛スピードで進んでいた、置いてけぼりを食らい、僕らは西の国へ戻ることにした


龍に乗り空を飛んでいると、森から駆け抜ける群れを見つけた

「あれリザードマンじゃない?」

僕らは群れに近づき、先頭のリザードマンを止めた

「この中で言葉が分かる者いるかい?」

僕の言葉によく分からない言語で喚き散らしている、群れの中から背の高いリザードマンが前に出てきた

「オマエ、ニンゲン、ワルイ」

「僕は襲わないよ、安心して」

「マオウガ、アタマにチョクセツイッタ、ニンゲンコロセ」

「魔王が?もう生まれているの?」

「センネンマエ、ニンゲン、マゾクヲメイのリュウにたのんでケシタ、マゾクノテキ」

リザードマンが僕らに三つに割れた槍を突き付けてきた、僕はそれを右へ左へかわす、訓練の賜物か

「冥の龍に頼んで?僕らの時とは違う」

「オマエコロス」

「いつかきっと分かりあおう!また会ったときもっと話し合おう!僕らはもう一度アドロンさんの所に戻る必要がある」

僕はそう言って龍に乗った、踵を返しているとリザードマン達が槍を投げてきた、それをかわしもう一度森林を潜った

「アドロンさんお話があります」

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