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七‐8

僕の体に血が大量にかかり膝の力が抜けてしまった

(お兄ちゃんこれで人殺しだね、ミスリと一緒だね)

「なんでこんな事するんだミスリちゃん!」

「トウリもしかして」

ルクトが僕の背後を手で煽るとミスリちゃんの姿が消えた

「黒龍の影響で悪夢を見ていたんだろ、これで大丈夫だ、ミスリは元々死んでいる」

「夢を見ていた・・・?」

「お前らどこに行く!」

カインが飛び出し、逃げようとしていた残党を兵士と一緒に捕まえた、残党の一人が高笑いした

「人間の世界はこれで終わる!ざまあみろ!」

残党を連れ、僕たちは階段を上がった。そこには涙を流す氷の龍が居た

『あの方の死期を見ることが出来なかった、愚かな人間よ』

「すみません、突然押しかけてきたのに役に立てなかった」

僕が頭を下げると氷の龍が僕の頭に顔をつけた

『小さな勇者よ、この世界の混沌を消してくれ』

その時氷の龍の足の間から僕と同じくらいの少女が現れた

「あのーもう隠れるの疲れたんですが」

「びっくりした、君は誰?」

僕の言葉に少女はコートをスカートの様につまんだ

「この国の第三皇女バニラです、このことは私が報告させて頂くので私がここに居たことは内密にお願いします。父上は私が独り身で登山することを嫌うので」

「一人でここまで登ってきたの?」

「幼いころからよく来ていたのでこのくらい何てことありません、それに姉さんの力もあります」

『私のことを姉さんと呼ぶのです』

「師弟の中です」

『違います』

コントのような話に少し笑ってしまった、僕たちはバニラ皇女とゴンドラに乗り山を下りた。氷の龍はあの場所を離れることはないが、以前のように落ち着いた雪を降らせると言っていた


王宮に着き、事の次第を国王に話した

「魔族が生まれたか、復活させた者にはそれなりの罰を与えなくてはいけない。しかし雪害が収まるならばまだ以前よりは良いだろう、この近くにも魔族が潜んでいるかもしれん、しばらくこの国で様子を見てから国に帰ると良いだろう」

「どこの国からいらしたんですか?」

バニラ皇女が王座から駆け下りてきた

「西の国になります」

「この先困難が生じるでしょう、私が同行いたします」

「お前は国の外に行きたいだけだろう」

国王が初めて怒りの表情をしたが皇女は舌を出していた

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