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七‐7

『あの女が入って良いと言ったのか、それ以上近づくんじゃないぞ』

「お休みのところすみません、あなたは何故此処にいるんですか?あの龍に守ってもらっているんですか?」

僕の投げかけた質問を無視して、カインがルクトを投げた

『近づくな!お前は嫌いだ!』

「あなたもしかして冥の龍ですか?」

カインが更に質問を投げた

『私が冥の龍だとしてどうする、どうせ退治するのだろう、幾千年人はそうしてきた。私は疲れたんだ、ここで眠らせてくれ』

「しかし街の人たちは雪で困っています、せめて雪を止めさせて貰えませんか」

『心配ない、私は次期死ぬ、あの女が私が静かに死ねるようにこの国に部外者が入らないようにと気を使っているだけだ、このままにしてくれ』

「しかしこのままでは民が死んでしまいます」

『しずかに死なせておくれ』

僕たちはその時気付かなかった、後ろの穴から盗賊が登ってきていた。盗賊たちは僕たちをタックルで倒し、何か黒い宝石を冥の龍に投げた、冥の龍の頭に宝石が当たり、冥の龍から黒い霧が噴出し外へ飛び出して行った。

「何なんだアンタたち!」

僕らが盗賊を取り押さえると盗賊は高笑いしていた

「魔玉が冥の龍に触れる時魔族が生まれる!おとぎ話かと思ったら本当だったんだな!」

「魔族が生まれる?あの玉で?」

「お前たち他国のもんが来た時から雪は落ち着いてた、おかげで登りやすかったよ!」

「何てことしてくれたんだ!この世界に魔族を生むなんて!」

「あんたら分からんか、この世界は腐ってるんだよ」

この開き直り様に僕らは唖然とし、冥の龍を見た

「冥の龍は生き死にを操るんですよね?魔族を滅亡させることはできますか?」

僕の投げかけに冥の龍はお腹を撫でた

『馬鹿な事、魔族と言えど私から生まれた可愛いわが子、今この時魔王がこの腹に宿った、私は新しい寝床を探さねばならん』

「人間もあなたの子供ですよね」

『有象無象にはびこり我が同族をおもちゃにし、性根腐った者など可愛いと思えるか』

そう言うと冥の龍は龍の姿に変わり穴から勢いよく飛び出し、どこかに飛んで行ってしまった。

「何てことしてくれたんだ!」

僕が大剣に手を掛けると大剣は勢いよく飛び出し、盗賊の頭をかち割ってしまった

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