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七‐5

僕らはゴンドラの準備ができるまで街を散策した、街は常に雪かきをしていて兵たちと一緒に道を作っていた、雪に押しつぶされ倒壊した家屋もあり、とても生活できそうになかった。

「この国はどのくらいこの状況なんですか?」

食堂に寄り店員さんに状況を聞いた

「三余年はこんな感じだね、幸い家畜は何とか持っているし大人は酒を飲めば水がなくとも何とかなる、だがそれも時間の問題だね、若い連中はこぞって外の国に逃げているが旅の経験の無い連中は野獣に襲われたり食料が尽きてのたれ死んでるとも聞く、この国は死を待つだけだね、雪の女王は民を守ってると聞くがこれじゃ災害だよ」

「雪の女王?」

「龍のことだよ、あの山の頂上にいてこの国が戦争に巻き込まれないように雪を降らせていると言うが、何百年も穏やかだったのにどうしたもんか」

僕らは店員さんにお礼を言い店を後にした、その夜宿で眠っていると、僕のベットに誰かがもたれ掛かっている気配がする

(ねえ、お兄ちゃんは人殺しなの?)

(だれ?ミスリちゃん?)

(龍には人間だった人もいるんだよね、お兄ちゃんは人殺しなの?)

(違うよ、僕は・・・)

(私を殺したのはお兄ちゃんなの?)

「トウリ起きろ」

カインの一撃により僕は一気に目が覚めた

「ルクトの起し方は優しすぎる!もう昼だぞ!」

「珍しくうなされてるからそっとしておこうと思ったんだ」

「うなされてるなら起こして欲しかったな」

僕らは支度を済ませゴンドラの場所まで行った

「トウリ様御一行お待たせして申し訳ありません、まだ全開通とはなっていなく」

実際の物を見ると大きなゴンドラに張り巡らされたロープに巨大なつららが出来ていて、作業員一人がロープにつかまり一本一本落としていた

「つらら落としの器具はあるんですがここまで巨大だと使用しても意味なくて、申し訳ありません」

「いえ、ちょっと試したいことがあるので作業員さんを避難させてもらえますか?」

ルクトが名案でもあるのか前に出た、数分で作業員が戻り。全員の安全が確認されてからルクトがロープを握った、途端目に見えるほどの大量の電気がロープを伝い熱いのか湯気が出て一気につららが落ちた

「すごいよルクト!いつからこんなことが出来たの?」

僕が跳ねて喜ぶとルクトに抑え込まれた

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