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七‐4

「トウリ、もし僕が君を連れ出さずあの村にずっといて、真実を知ったら今と同じ感情になるかい?」

「・・・分からない」

「君の世界が広がったということだよ」

ルクトはそう言うと僕の頭を撫でた、子ども扱いなんかして許さない

「僕は龍が人に危害を与えてると聞いて育った、子供のころから、ずっと昔からそうだったんだ」

「だが事実は違った、あの村は龍を売ることで生計を立ててた、子供たちが疑問を抱かないようにしていたんだ、もうわかったろ、あとはトウリ次第だ」

危害を与えない龍が居たとして、ただ普通に生きていたとして、それは森にいる動物を狩るのと何が違うんだ?だが龍は人からも生まれると分かった、では龍は動物とは違う生き物なのか?だが龍を食す町まであった・・・

「あの町で龍がオークションに掛けられていたのって、捕まえたのは・・・」

「おそらく僕らの村が捕まえた龍を流通させていたんだろ、ほとんど隣の街だったろ」

もう僕は深く考えることが出来ずいつの間にか眠ってしまっていた


翌朝、朝と言っても空は暗く朝なのか分からないが。衛兵が僕らを迎えに来た、国王が会ってくれるようだ。

謁見室に通され、僕らは国王と対面した、年老いていて連日の疲れからか疲労が伺えた

「まずわざわざこの国に足を運んでくれありがとう、して噂で黒龍を倒し勇者の称号を与えられたという少年は貴殿かな?」

「はいそうです、この国にまで話が通っているとは思いませんでした」

「各国に通達しているようだ、この国の雪を降らせる龍を見に来たんだろ」

「はい、どのくらいの被害なのかも見ておこうと思いまして」

「数年前までは雪国には変わりないがここまで交通を遮断するほどではなかった、船も海が凍ったことで出入り出来ず食糧問題も発生している、かろうじてソリがあるから最低限の物資は運べている」

「退治をご希望ですか?」

「いや、ここの龍は信仰の対象だ、山上で何が起きているのか確認して問題があれば解決してほしい」

「登山・・・しなきゃですよね」

「登るのにもう一つの手がある、ゴンドラがあるから凍った線を溶かし動かしてみよう」

「ごん、どら」

謎の機器に頭がいっぱいになったが、一日待って動ける様なら行くこととなった、数人の兵も付けてくれるらしく頼もしい

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