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六‐3

地図を確認すると三つの国の先に氷の国か描かれている、この国の大きさから距離を見ると龍に乗って一か月くらいで行けそうだ

「いいなお前らは好きなとこに行けて」

国王が椅子をグラグラさせ口をとがらせている

「僕は子供の時に国王が死んでから外の国に自由に行き来できない、まあ国民が憐れんで町では自由にさせてくれるけどね」

この街から外に行くにも申告が必要だそうだ、国王というのは意外にも縛られた規則があるんだな

「だから何か発見したり面白いことがあったらここに戻ってきてほしい、外の世界を教えてくれ」

国王がビールジョッキを掲げ、乾杯をし、故郷の両親を思い出した


あらかた国王から物資をもらい、出発することになった。

あの村の村人も見送りに来てくれて、僕の大剣を収める鞘まで作ってくれた、黒い大剣には似合わないピンクの刺繡が施されている

「ミスリちゃんをお願いします」

村人は鞘に納められた大剣を撫で、愛おしそうに語りかけていた、よかったね外に行けるね、と聞こえた

「それでは行ってきます」

僕らは城下町の外に待機させた龍に乗り空路を渡った


「ところでトウリ、お前ここ最近背が伸びてないか?」

カインが僕の頭を撫でてきた

「もう14になるし、そうなんじゃないかな?」

「おまえ14だったのか、ルクトは何歳なんだ」

「僕は歳は分からない、この体になってからは100年はゆうに超えてると思う」

「今の体になる前は何だったんだ」

「うまく思い出せないが馬のように野原を駆け回っていたのは覚えている」

「だが百年以上生きている割にはトウリと同じ背丈だな、天竜の体だからか?」

「昔のことは思えだせたのかい?」

僕の問いかけにルクトは頷いた

「まだ完全に思い出せないけど瘴気に触れたとき、ずっと昔同じことがあったように思うんだ」

カインが僕の腕をモミモミしながら筋肉を確かめている

「昔は水龍かもって言ってたっけ」

「ああ、水牛が傷つけられるたび同じ痛みを感じた、同種族だからと思っていた」

「水牛を傷つける?」

僕が龍の見つけ方について説明するとカインは大きく驚いていた

「そんな出鱈目なことあるか!」

「でも現に水牛は龍のところに逃げるんだよ」

「龍が自分たちを助けてくれるかもと思ってか?だが不可解な」

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