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五ー8

「近寄り過ぎた!」

僕は急いで合図を送り、鉄網が投げられた、黒龍に絡まり身動き取れない様に思えたがあっさり炎で焼き切られた。

「なんだもう始まっていたか」

後ろから声が聞こえ振り返ると国王と兵の大群が居た、増援してくれたようだ

「矢を放て!」

国王の合図で大量の矢が飛び交い黒龍に刺さり、黒龍はのたうち回って刺さった矢を抜こうとしていた

「例の鉱石で作った矢だ、どうなるか見ものだ」

黒龍は確かに最初より動作が遅くなっていた、そこに鉱石で作られた槍が飛んでいき身動きを封じる事に成功した。

「トドメを!喉元の逆鱗に剣か何かを刺せば息の根を止めれます!」

僕の言葉に剣を持った村人と兵が駆け出した、もうこの戦いは終わりだろうと確信した時、黒龍が大立ち回りをかまし尻尾に薙ぎ払われた人々が高く打ち上げられ地面へと激突し。槍を構えていた兵が食われ炎を吐かれた。

「まだ油断できない!羽を狙って!」

投石軍に合図を出し巨大な黒龍の真上から鉱石の塊を落とした、一部の鉱石は羽を貫通し、黒龍は雄たけびとともに上空へ飛びあがった。そこに鉱石の花火を打ち上げ何発かは黒龍に直撃した。そこに飛び縄が黒龍の首に巻き付き縄の先端をマクビダン国王が握っていた。

「続けー!」

マクビダン国王の叫びに兵たちが集まり、縄を引っ張り地面に落とそうとしていた。

「こっちは投石を続けて!」

僕は投石器に鉱石を積みながら叫んだ、村人も汗を拭く間もなく次々投石してゆく。

黒龍がコントロールを失い国王のそばに落ちた、そこに国王は黒龍に飛び乗り剣を一突きし、黒龍は奇声を上げ国王を背中に乗せたまま上空へ飛び上がった。

あまりにも高く飛び上がり投石器も弓矢も花火すら届かず、成すすべなく見上げるしかなかった。そこに一筋の光が落ち、雷が黒龍に当たり黒龍が地面に落ちたかと思ったら雷の光から白く黒龍よりもさらに大きな白い龍が現れた。

白い龍は黒龍の首に噛みつき地面へと叩きつけた、その衝撃で国王は飛び上がってしまった。その瞬間カインがハンマーを掲げながら突進し、巨大な杭を黒龍の羽に打ち付けた。

呆気に取られていると白龍と目が合い、合図を送られた気がして僕は飛び出した、剣を黒龍ののど元に突き立て、逆鱗の奥へと突き刺した。黒龍の最後の抵抗か僕を咥えあげ投げ飛ばされた。

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