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五‐3

一旦落ち着き、ルクトを一軒の家で休ませてもらっている時に長老が現れ話をすることになった。隣村での出来事も交え話し、今後どうするかが議題だった。

「僕からしたら退治した方が今後のためになりますね」

「うーん」

僕の提案に長老は及び腰だった

「しかし国に依頼したときは龍の退治の経験がないからと断られた、兵を借りることはできない、武器もないのに立ち向かえるとは思えない」

「確かに難しいかもしれませんが、武器さえ借りることが出来たら僕の経験で伝授出来るかもしれません、村の人でも操れる武具があればいいんです」

「村人を戦場出だすのはなあ、村長として判断しかねん」

村長の言葉にしばし沈黙が流れた、確かに戦闘経験のない村人が前線に出たら被害が広がる可能性がある。しかし今から国に要請を出し兵が来るまでどのくらい掛かるのか分からない、申請してみないと分からない事には変わりないが。

そこに一人の村人が前に出た。

「俺は戦う、あの黒龍に家を、家族も焼かれた。俺も参加させてほしい」

まだ若い青年だった、カインと年が近いかもしれない。僕は鞄から鉱石を出した。

「これが切札になるかは分かりませんが、龍を弱体化させる石です、これを国に報告して何とか兵を借りれないか聞いてみましょう」

小さな歓声が上がった、だが石の数が少ないためため息も聞こえる

「それだけで何とかなるのか」

「これはあくまで切札です」

村人の質問に何とか答えるが確かに切札は多いに越したことない

「その鉱石に似たものなら採掘所で見たかもしれん」

一人の村人の発言にみんなが注目した

「いや、だが屑鉄と同じように捨てられてるかもしれんから期待はしないでくれ」

「まずやることが決まったな」

カインの一言にまた注目が集まる

「まずその鉱石を確認し、あるだけ持ち帰ろう。それをダシに国に要請をかけできるだけ人数を集めよう。その間に有志を鍛えて備えよう。それでどうだ?」

一同頷き同意した、どのくらいの期間になるか分からないが善は急げでまず僕が鉱石の確認に行き、その間に龍についてカインが村人に説明することになった。あとはルクトがいつ目を覚ますのかが気がかりだった。

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