エピローグ
両家の挨拶も無事終わり、結婚式も朔耶の誕生日に決まった。7ヶ月後だ。同棲したいと朔耶に懇願され、彼のマンションで一緒に暮してる
「昨日、拓斗から電話で『姉ちゃんのせいで朔耶に貸しを作っちまった。何とかしろ』って言われたんだけど、何したの?」
『あー放っといていいよ。原因は拓斗なんだから』
「拓斗、めちゃ怒ってたよ。怖かったんだから」
『やっぱり、一発殴って口止めしとくべきだった』
「さ・く・や、教えて。隠すなら実家」
『わ、わ、話すから帰らないで』
「私が関わることでの隠し事は無しにしてね」
『わかったよ。俺が高2から瞳が好きだったって話したよね。あの頃、男らしく瞳に告白しようと考えてたんだ。そんな時に拓斗に止められた『今、告白しても振られるだけ。今の彼氏とは続かないだろうし好きなのを封印して想いを育てながらチャンスを待ちつつ男を磨け。俺もそうしてる。俺が出来るんだから、朔耶も出来るだろ』みたいなこと言われて…』
「それで?」
『妙に説得力あって、好きを封印したんだ……けどチャンス来るまでが長過ぎて、瞳に好きって言うの忘れた、てか頭から消えてた。それを拓斗に言ったら笑われて……』
「それで朔耶は拓斗にキレて貸しにした訳なんだ」
『拓斗が悪いんだ。自分が告白出来ないから道連れにされて』
「拓斗が告白出来ないって、そんな性格だっけ?」
『相手が……瞳は拓斗が誰を好きか知ってる?』
「んー聞いた事無いかも」
『琴美だよ。』
「それって朔耶の妹の琴美ちゃんなの?」
『そう。当時の琴美はまだ中2だったからね』
「…確かに告白出来ないかも」
『なのに琴美が高校生なった途端にアプローチしだして、大学決まった時にオッケー貰えたらしい。好きって普通に言ってたらしくてムカついた。』
「なんて言ったらいいのか………」
『八つ当たりだから…ただ道連れに腹立っただけ。貸しに出来る案件だよね』
「だよねって…そう言えば不思議だったんだけど、どうして拓斗が社長なの?仲間10人と会社起ち上げたって聞いたけど」
『中学の時からの付き合いだからお互い性格も把握してる。自然に表に出るの苦手とか大丈夫とかに分かれるでしょ。推薦で俺と拓斗と冬馬になって、面倒臭いからあみだくじで決めただけ。拓斗が社長、俺が副社長を引いた。冬馬は俺達の補佐と会計のボス』
「そんなんで会社経営って、」
『いいんじゃない?仲間は納得してるし、部活のキャプテンなんかもクジだったし』
「朔耶たち仲間では常識なんだね」
『うん。それで文句無く上手く行ってる。海外からもオファー来たしね』
「凄いね」
『瞳もだろ?人気アイドルの曲頼まれてたよね』
「お互い頑張ろうね」
拓斗と琴美ちゃんは大学卒業すぐの結婚が決まりました。
読んでくれてブックマーク迄、とても有り難いです。
まだまだ下手な文書ですが、機会あればヨロシクです。
有難う御座いました。