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悪の組織の悪たるゆえん  作者: ファイル
27/35

反転聖女、実験方針、子供たち


「ねぇ、あの子、誰?ナズの子供?相手は誰?いつ子供産んだの?」


…ナコさんはまだ会ってなかったんですね


「あの子、あの子達は投薬実験中の子達ですよ」


「…実験?スライムなの?」


「いえ、生身ですよ?」

「死なない?」

「死にません、命と魂は大切にしませんとね」


「…ふーん」


「会ってみます?やかましいですけど」

「子供…やかましいの?」


「えぇ、喧嘩してましたし」


「そう…そうなんだ…ならいいや、そのうち会うよ」


「今日初めて会ったんですか?」



かれこれ数日は過ごしてます

施設一階にある扉から坂で一階層分下がった地下に私たちの施設があります、そこからアリの巣のように広がってますが、居住スペースもここですよ


なんせ街に戻ると厄介事が引き起こるらしいですからね


「ずっとここにいたから…」


ナコさんは数回街の方に戻ってると思いますが

巡り合わせというのもあるかもしれませんね



「しばらくは子供たちの投薬調整が必要です、環境も変わりましたし、様子見が必要です」


面倒と言えばそうですがストレスで魂の耐性が変わったりするのはよくあることですし、実験の一部と考えれば仕方の無いことですかね



「えー、なになに?何の話ですかー?聖女のヒカリちゃんに話していいですよー?」


「…」「…」


「え、なんですかその反応、二人して固まって、暇なんですよねー、ずっと引越し準備みたいなことばっかで」


皆さんに個室が与えられてます、もちろんヒカリさんにも

この反転聖女、フウカさんと話しましたが野に解き放つと危険という判断です


「子供に悪影響がありそう」

「分かります」


「は?なに?子供?二人の?結婚してたの?オメデトゥー」

ぺちぺちと、やる気のない拍手をくれます、いりません


「してません」

「…いつする?」


ん?

ヒカリさんの指先が黒いモヤを灯してます


「…魅了かけました?」

「うん!かけた!あっはは!」


こんのイタズラ聖女が…


ナコさんが私の腕に絡んできます


…これはこれで


「はぁ、フウカさんに子供について聞いてください、そして世話の仕方を覚えてこい」


「う、命令になっとる…子供かぁ、無邪気で可愛い笑顔だよねぇー」


そんなこと言いながら居住空間共有スペースから出ていきました


…場所的には地下一階と二階の間

まぁ会議室などを使うべきでしたかね?


さて、この可愛らしい猫ちゃんどうしましょう…


まぁいっか、しばらくこのままで





陽の光の入ってこない同じような空間、というのは時間の感覚が狂ってきますね…

そのうち普通と思えるでしょうが、まだちょっと慣れません



機械世界の研究者との情報交換、これからの実験の見通しなどの話をしました


その際に面白い話もいろいろと聞きました


十二支、から始まり犬猿の仲、などなど


「十二支から魔物化先の着想を得たなら、そのライカとマークが犬猿の仲とは忠実に再現されてるね、興味深い、自分も観察したいのだが」


「嫌です、あなた胡散臭いですし、ですが、まぁ提供してくれたカメラの分は観察してもいいでしょう」


「ありがとうございます…そういえば、近々あちらの世界の被験者がこちらにきます、そこでですが魔物って作れますか?」


「あなたの実験ですね…皮なら作れます、あなたの言うレベルアップは魂がないので無理だと思いますが、それらはミヨさんにも交渉してください」


「助かります」


「…そういえばなんて呼べばいいですか?」

「自分のことですよね?…そうですね、あなた方のボスからローゼンと名乗るといいとは言われてますが…」


「…なぜ?」「いえ、知りませんが」


「まぁ、よろしくお願いします、ローゼン研究…ローゼン博士?」

「えぇ、よろしくお願いします、シロ博士」


なんだかむず痒いですね


そんな感じで終了です



魔物の皮でも作りながら聖女の話を聞いてます


…スタッフのエルフ達がいなくなって人手不足が否めないですね



「じゃあーネズミ付与のネズちゃんから!ナズの名前と似てますねぇ」

「…ナズって教えましたっけ」


「子供って色々知ってるみたいですよぉ?」


「あとネズちゃんじゃなくてモルちゃんですよ」


「そーでした?モルわー元気!楽しそうでしたぁ…えっとー、他の子が喧嘩してるとラビちゃんと隅っこで震えてましたー」



「ちゃんと見てますね、後で振り返りたいので文章にしてもらってもいいですか?」

「それはぁ嫌だけどぉ…ま、フウカがやってるから?私はおしゃべりしにきたんだし」


…あぁ、さいですか



「…あとはー」

長々と話してくれてます、時々煽ってくるのはなんですかね、この聖女


一度水分補給タイムが挟む程度には話してます


私の方もそろそろ出来ますが…


出来の悪いゴブリンですね…

現実だと醜悪で積極的に潰したい衝動に駆られるもんですが、不思議と丸っこいイメージのゴブリンとなってしまいました


私のイメージでゼロから作るのは技術もセンスもないので絶望的ですよ…


体の隅々まで真似させた方が早いですし楽ですよ…


まぁこのゴブリンはせっかくなので量産させてもらいますけどね



「あの白い子と黒い子は何なの?」

「ホワイトちゃんとブラックくんですね」

「…名前が可哀想なんだけど」

「あの二人は気にしないでください」


「…いやいや」

「シロ、資料を…ヒカリか、なら聞いたと思うが子供たちの資料だ」


フウカさん、バッチリですよ

「ありがとうございます、資料は後で読みますね、こちらの量産をしますので場所を移ります」


「奥行くの?私入れないとこ?」

「そうですね、見たら最後ですよ」


ヒカリさんには行ける場所に制限を設けています

なんとなくですよ、なんとなく





「さて、待ち時間に読んでおきますか…」


先程の資料を取り出します

そろそろこちらの環境に慣れましたかね?



「結構…主観が入ってますね…フウカさん」



モル:女

鼠性の付与

平穏を好む性格、遊びの提案など積極的に楽しもうとしている節がある

逆に喧嘩などが起こると部屋の隅に行き終わるまでじっとしている

魔物化の予兆なし



ブルー:男

牛性の付与

のんびりとした性格、周りに流されがちとも言うが温厚で私から見ても器が広いと言える、他の男の子と比べても力があり、魔物化の予兆があると言える、また、その力について多少の不安を感じているようだ

魔物化の予兆あり



イグリ:男

虎性の付与

真面目で責任感のある性格、周りを引っ張っていくと言うよりは提案を補足したり分かりやすく説明している姿が強く見られた、他の子からの信頼もある

魔物化の予兆なし



ラビ:女

兎性の付与

基本常に怯えている、落ち着きがなく私が近づこうとすると露骨に距離を取ろうとする、ショックだ…

本が好きなようで知ると不安が減るからと言われたのだがそうなのか?

魔物化の予兆あり



シア:女

龍性の付与

ラビほどでは無いが周りに対して怯えている、魔物化の予兆が一番出ている

その力に対しても怯えている

暴走すら可能性としては有り得る

魔物化の予兆あり



ウイ:女

蛇性の付与

隅っこで一人で本を読んでいる

話しかけないでと言われた、泣きそう

(文字が滲んで読めない…)

辛辣な言葉を重ね、拒絶しようとする

ヒカリは強引に接触しすこし仲良くなっていた、羨ましい

魔物化の予兆なし



レード:男

馬性の付与

泣き虫だが物事を見る目はあると思う、彼は賢い

ただ、クムラと一緒に人生について悲観的になるのは辞めて欲しい、私まで悲しくなる

魔物化の予兆あり



クムラ:男

羊性の付与

挙動不審、オドオドしており、常に物事を心配している、慎重でもあるが何かと後悔しているように思える

行動の主軸はしっかりしているため大方間違えることは無い、自信を持って欲しい

ヒカリは絡みすぎだ、嫌われているであろう…

魔物化の予兆なし



マーク:男

猿性の付与

イタズラ好き、周りを舐めてかかっている?自信家で聖女と相性がいい、やめてくれ、手に負えない、クルルちゃん助けて

ライカとしょっちゅう喧嘩している

知っているぞ、好きな子にちょっかいかけたくなるアレだな

魔物化の予兆あり



クルル:女

鳥性の付与

しっかり者で周りを引っ張る性格

ハッキリとものを言い、行動力もある、マークとヒカリに手を妬いている私も助けてもらった、とてもいい子だ

魔物化の予兆なし



ライカ:女

犬性の付与

なんにでも興味を示す、好奇心旺盛

ただ、攻撃的な所もありマークのちょっとした言葉にでも反応する

鼻の感覚が良くなったらしい、魔物化の予兆と思われる、検査を推奨

魔物化の予兆あり



ルド:男

猪性の付与

楽観的な性格、こだわりは薄い、多くのことに興味を示すため、ライカと相性がいい、投げやりなところも多少ある

魔物化の予兆なし



ホワイト:女

リーダー的存在、何をするにもどこかで方向性を決めている

上手く誘導できていると言える


ブラック:男

マークのせいで予想より遥かに出番が多いが今のところは問題は無い

平穏を保てていると言える





「途中で泣いてるじゃないですか…」

読み終わりました

いろいろと言いたいことはありますが


まぁ大方上手くいってますね



見ておく子は…

ブルーくん、ラビちゃん、シアちゃん、ウイちゃん、マークくん…



シアちゃんは龍性の付与ですからね…一番辛いのは分かりますが予兆が早いですね


時点でブルーくんでしょう


この二人はブラックのケアでは間に合いませんね



ウイちゃんの拒絶はホワイトもブラックも難しそうですね…私も聞いてみますか



ラビちゃんとマークくんはフウカさんに任せれますかね…?



とりあえず顔を出しますか





「あ!おかーさん!」

誰が母ですか


「クルルちゃん、ライカとマークは仲直りしましたか?」

クルルちゃんとモルちゃんが私の所に駆けてきました

可愛らしい



「喧嘩なんかしてねぇもん!」

「してないよねー!」

「…やっぱした!」


「なんでよー!ナイショって言ったじゃん!」

マークくんの裏切りによりライカちゃんは振り回されてます


おおう、あたまいてぇ


「先にフウカさんを呼びますか…」

「呼びました?」


後ろからフウカさんが来てました

助かります



私は顔を見せる機会が少ないので皆から注目されてますね



…まぁ実験と思いましょう

そうすれば、少しはやる気も出ますよ


…えぇ

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