表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の組織の悪たるゆえん  作者: ファイル
25/35

私が何となくで動いてしまった


さて突然ですが私の前には女性がグルグルと紐に巻かれてぶら下がってます


ちなみに外です、森の中です



「…くっ!聖女様を離せっ!」


いやぁ、離せるなら離したいところですけど


離した瞬間その光のビームで焼き払いますよね?



お相手さんは天の街の勇者、仮称テンさんといきましょうか



どうして私は直ぐに勇者と絡んでしまうのでしょうか


わけわかりませんよ、まったく



本来は珍しく下っぱとして仕事をしに天の街に来ただけです、本当ですよ


サクラさんとフウカさんも連れてきてます

ナコさんはいません、最近はずっとしょんぼりして忘れてましたが女性ばかりのうちの部隊では力強さは上から数えた方が早い方ですから、力仕事側です



サクラさんもその力仕事について行ってますけど

フウカさんは私の研究手伝い枠なので一緒に勇者の相手をしてます



街から少し離れたところの森で聖女さんと勇者さんの二人に絡まれました


いきなりの光のビーム

フウカさんがいなければ即死でした



そしてなんやかんや戦闘して…フウカさんがですけど


聖女様を紐でグルグル巻にして木に吊るしたと

勇者さんの前にはフウカさんが立ちはだかってます



「くっ!彼女をどうする気だ!」


本当はこのままフウカさんが圧倒して逃げる算段でしたが


「聖女ってお薬効くんですかね?」


噂では通常の聖水とは違う聖水を生み出すと聞きました


そちらの聖水は私の薬に対してほとんどの特効薬として機能します


「勇者さま!」


「今助ける!」

「おい、動くな、次は風穴空けるぞ」


戦闘におけるフウカさんは非常に頼もしいですね


「何の薬を投薬しましょう」


珍しい被検体なので投薬は確定です



命令されるのと…

闇魔法使わせたいですね…聖女ですし

あとはマザーさん最新作の反転薬でいいですかね


反転薬、これの前にダメージを受ける魔法をマザーさんが作りました


逆なら常に回復ですねー…じゃあ全部逆にするのを作りますか!


っていう感じで作ったやつです


ノリ軽っ



被験者ゴロツキさんに投薬したんですが…少し性格が良くなった程度でした

性格の反転だろうと予想は出来ますが演技なのかもしれませんし、よくわかんなかったんですよね


光の逆といえば闇ですよね


…予想のつかない炎の魔法を使えるようになる薬もぶっこみますか


炎の逆は何判定でしょうか、興味が尽きません、予想はありますけど


「ほら、飲んでください」

「うぅ…あぁっ!!ぐあぁ!」


薬によって飲み薬、注射薬など様々ですがサクッと投薬しました


飲み薬のコツは口内の奥に流し込み咳き込ませないようにすることですね


注射薬は皮膚を貫通させるので楽です


もちろん直ぐに再生させますよ、傷跡も残りません




「あぁ…聖女…さま…」


テンさんがガクッと膝を着きます


…私たちは何を見せられてるんでしょうか、そんなことしてる暇あったら何発か光のビームを撃てって話ですよ


聖女に当たったら知りませんが



「あぁっあ!」


聖女から黒いモヤ…黒い炎が溢れ出ました


…薬の命令のやつが魔力契約も兼ねてるので私は無害ですがフウカさんは熱そうです

聖女からの魔法攻撃は効きません

反転してても効かないですね…


ふむふむ



紐が一瞬で燃え尽きます


ぼとっと地面に落ちる聖女




「ぐうぅ…ゆう…しゃ」

「聖女様!聖女様!」


脅威の精神力で薬に抗っているようです、聖女様、すご…!?


「わた…しを…」

「いうな!それ以上は聞きたくない!俺が助けてやる!」


「ころ…して…」


「ぐうぅ…うおおお!」


何を見せられてるんでしょうか

まぁ聖女さんの助けを乞う…自殺願望を後ろから眺めてるんですけど


…男性を誘うような服装ですね、聖女さん


「ハゥッ!」



…あー、正直すまんかったと思います、滅多に手に入らない被検体と思いきや普通に薬が効いてしまって…


まさかこんな主人公ムーブが見れるとは、私も悪役が板に着いてきましたね、嬉しくは無いですが



勇者さんの光のビームが放たれますがその瞬間に爆発するような勢いで聖女から炎の波が放たれました


光のビームは掻き消えていきます


…強いなぁ


フウカさんも咄嗟に距離を取りました



「ぐうぅっっ!あぁぁあ!」


聖女がめっちゃ唸ってます

くるしそう


「き、貴様ァ!」


勇者が吠えます

こういう時は…そう、こういうムーブが最高ですかね?


「…聖女、やれ」


「あうぅ!……はい」


キャー!見てください、闇堕ちヒロインですよ!

めちゃくちゃ予想通りな闇堕ち具合です、いいです、さいこうですね!



これは私も悪役株上昇待ったナシですね!悪役株がなんなのか知りませんが適当いいましたけど!上がっても嬉しくないんですけどね!




聖女さんが両手に黒い炎を纏わせて殴り掛かりに行きました


まさかの肉弾戦


そういえば与えたのは闇ですけど反転しても闇のままですね

よく分かりません


シュタッとフウカさんが私の横に


「ナズ、どうするんだ?」

「…フウカさんって透明化出来ましたっけ」


「それは二人目の私だけだね」

「ふむ…」


フウカさんは絶賛投薬試験中です


サクラさんは薬を重ねて実験ですがフウカさんは一つ一つ重ねずに実験してます


魂への影響も観察してます


透明化できませんか、どうやって逃げましょう





聖女が普通にボコして勝っちゃいました

大事な人だから斬れない!的なこと叫んで抑えるためか抱きついては燃やされてました



「おら!立て!まだやれるだろ!」


性格の残虐性は反転の影響でしょうか

うずくまる勇者を蹴ってます、可哀想


聖女の聖の字もないですよ…


それだけ元は聖人だったんですかね

良かったですね、腹黒とかじゃなくて



「あ、あの…」

やめてあげません?なんだか勇者が可哀想になってきました


「アラ?やだ、はしたない所をお見せしました、ご主人様、か弱い聖女ですが何でもしますわ?」


…か弱い、ソーデスネ

シスターローブをドレスのようにしてお辞儀をする聖女さん


まぁあの勇者から距離を置くのも含めて歩きましょう



聖女…


「あれ?聖女って光の街にいませんでしたか?」


「そうですよ?」


「…」

「…」


ん?


「今は街がないので天の街で暮らしてましたね、まぁ姉妹都市みたいな所ありますし」


いいんだ、そんな感じで…


「それにしても二人だけでは道のりも過酷なのでは?」


「光の街と天の街はほとんど隣街なんですよ…深い谷さえなければ」


そういって聖女は過去の対戦によって作られた谷について語り出した


正直に言うと興味が無いので聞き流してますが



…火の魔法の反転は風の魔法でしたっけ

光は闇と


反転薬はあまり効いていない?



「…と、言うわけなんですよ」

「ふぅん、長い歴史があるんですね」


説明が長かったですね

口調が文献だったので伝えられてきたんですかね


『シロー』


『おや、クロさんどうしましたか?』

『ボスから移動だってー』


任務中に重ねて任務がくると大抵いい内容ではありません

緊急という訳ですので





クロさんによるととりあえず雷の街には帰ってくるな、ということらしい


「酷いですね、ご主人様のボスとやらは」


「そうですねぇ、聖女さん」


原因は聖女関係で予知者からの言葉より、との事


なんでも聖女を引き連れて雷の街に戻ると地の街、天の街、水の街、火の街から攻撃されるとか



…すこーしだけ思い当たる節がありますね



今は天の街…よりは元、光の街寄りの森で焚き火を囲んで夜ご飯です


野営するくらいならヨミさんの施設に転がり込みたいですね…


こっそり行っちゃダメですかね?



「その、聖女さんというやつですけど、やめてくれません?」


そういえば、というように聖女さんが話しかけてくれます


「んーぁ、元の名前はなんなんですか?」


「自分の名前好きじゃないんですけど……ヒアリス・カラルト・リアネアーナ…」


「まって」

まってまってまって


「ノル……はい、でしょ?」


「え、周りからなんて呼ばれてたんですか」

「聖女ですけど?」


あ、うん

「そっちじゃなくて、家族とかは」


「フルネームですよ?」



…聞いたことがある、機械文化の本の話にバカみたいに縁起のいい言葉を詰め込んだ名前が主人公の話があると


え、なんて?

ヒアリ・カラ・リネアノル?


「…ヒカリ、ヒカリさんです、あなたは」


「まぁ!嬉しい、素敵な名前をありがとう!」


ボッと焚き火の火が強くなりました


「わったた、抑えて抑えて」


野営の火はヒカリさんの火です


「風よ!水よ!」


左右で別々の属性魔法を使い火を調整します



「…ヒカリさんって何魔法が使えるんですか?」


「聖女は闇以外全部使えますよ…常識ですよ?」


え、常識なんですか…すいません、常識なかったですね…


「けど!今は光の魔法が使えないんです!」


「なんか嬉しそうですね」


「代わりに闇魔法が使えるんです、これ凄いですね!使ってみたかったんですよ!」


そう言いながら辺りに闇ボール、暗黒弾…とりあえず闇魔法の魔力の塊をうち放ってます、物騒



「何してんの?」


周りを見張ってくれていたフウカさんが戻ってきました


「あ、ごめんなさーい、闇魔法が嬉しくってつい」


「…」


フウカさんすっごい睨んでます

喧嘩?喧嘩ですか?止めませんよ?私、すぐ逃げますからね?


「わかる!」

そういうとフウカさんはヒカリさんの横に座ります



…拍子抜けですね、良かったです



『シロー?どこー?』

『クロさん、森の中です』


『シロの施設はネクロマンサーの人の施設を改装したところにくっつけるんだって』

『…わかりました、誰から聞いたんですか?』

『ムラサキ上司から、横にいる』


あぁ、そうですか、ムラサキさんはメッセージをあまり好きではないようです、魔力関係も特殊な人なのでわからなくは無いですが



じゃあ新施設はすぐそこってことですね


「行きますか」


「どっこにー?」

「夜道だがいいの?」


「私の新しい施設建設予定地です…ここら辺はとりあえず薬草園にでも沈めましょうかね?」


ワクワクですよ

新しい冒険に出る感覚です

私はほとんど冒険出ませんけどね

反転については闇堕ちで有名なFateを大なり小なり影響受けてるんでしょうね、ええ


次回で軽くまとめて一区切りとしようとします、続くかどうかは怪しめです

綺麗にまとめるのもちょっと飽和してる感じありまして

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ