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最終話 私の居場所は

 霧の中を進むにつれ、身体がすぅっと軽くなる感覚があった。あちらが名残惜しくないと言えば嘘になるが、未練はなかったからだろう。

 それも安納のおかげだと、晶は感謝の念を深くした。ひまわりのような明るい笑顔で手を振る安納を忘れはしないだろう。


『会えて良かった!そっちで幸せにな!』


 あの後……一歩踏み出した後の晶の歩みは亀のようにのろのろと重たかった。それを見兼ねて安納が言ってくれた言葉。


『いつでも心の中に居れば、その場に一緒にいることと何も変わりはしないさ!そう!あたしはいつでも側にいる!』


 晶は涙を堪えて、大きく頷いた。

 そして今度は振り返ることなく、足取り軽く、本当の帰る場所へ歩いて来た。


 霧が晴れていく。

 所狭しと家立ち並ぶ住宅街。

 晶は帰って来たのだ。


「ただいま」

ここまでお読みくださりありがとうございました。

続きはこれを読んでくださったみなさんのご想像にお任せします。

完結はさせないと!と思いちょっと短くなってしまいました。でも、後悔はありません。

完結させられたのは最後まで読んで下さる方がきっといると思ったからです。本当にありがとう。

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