屋根裏の散歩
あとがきに全力投球
満腹になって腰を下ろす
この屋根裏に生える『ダンジョンキノコ』は、そこまで美味しくはないが不味くもない
一生これだけを食べていく気にはならないが、空腹を満たす為にとりあえずで食べる分には全然問題ない味だった
目も暗闇に慣れ、あたりを見渡す
天井はそこまで高くはないが、光源がないだけで下の天井と同じ構造のようだ
壁も下と同じなので、暗くて低くなった[初心者用ダンジョン]といったところだ
角から顔を出し、先を確認する
両端に『ダンジョンキノコ』は生えているが、やはり下の通路に沿って屋根裏が続いている
ひとまず、辺りを散歩する事にした
ふと床を見ると、取っ手が存在した
引っ張って見ると、最初に登ってきた所と同じように下へ通じる穴が開いた
よく見ると留め具が存在するが、壊れているわけではないようだ
ロックされる条件はなんだろうか?
この取っ手はそこかしこに存在するため、2つ3つと開いていくがロックされたものはない
(そういえば、最初に登ってきた時はロックされていた気がする)
角を曲がる直前、足音が聞こえた
ヒタッ、ヒタッ、と、ゆっくりとした足音が
一つ
二つ
三つ
(人間か?)
いや、今までダンジョンに屋根裏があるという噂は聞いた事がない
見つけた人が隠している可能性もあるが、あえて隠す理由もなさそうに思える
(人間でなければ、モンスターか?)
このダンジョン、モンスターといえばゴブリンしか存在しない
しかしゴブリンとは常に何かをわめき、挙動不審で、人を見かけたら襲い掛かる事しか考えないようなモンスターだと聞いた
この足音を聞くに、そんな野蛮な存在には思えない
(屋根裏にしか存在しないモンスター?)
とりあえず、そんなに素早くはなさそうだ
好奇心に負けて角をのぞき込む
意外にも、そこにいたのは3匹のゴブリンだった
まるで眠っているように目を閉じながら、フラフラとこちらに歩いてくる
あまりにも話と違うその姿を目にして、判断が鈍る
1匹であれば、勝てる自信はある
ゴブリンはカノーより頭2つは小さく、手足も短い
しかし3匹同時に相手して、無事に勝てる自信はなかった
(というか、あれは本当にゴブリンなのか?)
後ろに戻ってもいつかは逃げ場がなくなる
下に降りて上下ですれ違えばダンジョンの入り口に戻れるだろう
しかし、もう一度屋根裏に戻ってこられるだろうか?
ロック機能が復活するかもしれないし、最初の場所を正確に記憶してるかも怪しい
・・・ゴブリンたちは目を閉じているし、足取りも怪しい
(ここはひとつ、やり過ごしてみよう)
『ダンジョンキノコ』をどけて、壁際に立つ
徐々に近づいてくる足音に、背中から汗が流れる
ゴブリン達が角を曲がる
カノーの前を通る
ふと、
一匹のゴブリンがこちら側に顔を向けた
そのゴブリンはこちらに近づき
『ダンジョンキノコ』をむさぼりだした
そして、カノーには一切触れずにそのまま進んでいった
>『鑑定札』 を 『ゴブリン』 につかう
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『ゴブリン』
種類:モンスター
説明:
雑魚
>『真実のカンテラ』はすべてをうつしだす・・・
詳細:
スピード、頭脳、あらゆる面で仔犬にも劣る最弱モンスター
腕力だけは人間の10才程
スケルトン、コボルトと並んでの最弱トリオ
基本的になにかをわめきながら歩いている為、索敵に失敗する事もない
だいたい『鑑定札』を持っているが、稀にナイフやこんぼう等を持つ個体も存在する