願いを叶えて虹色シード
今日はちょっと頑張って執筆します
ゴブリンからカツアゲした『鑑定札』を並べる
三匹がそれぞれ一つずつ持っていた為、3つ手に入れる事ができた
これをクロッサに解析してもらいながら使用しよう
(「あれ、放っといていいんですか?」)
クロッサに言われて目を向けると、ゴブリン達は四つん這いになって地面を叩いている
ゴブリンってここまで悔しさを表現するものなんだなぁ・・・後で代わりになるものを渡そう
「よし、それじゃクロッサ、解析を頼む」
(「Yes, マイマスター」)
しばらくクロッサに現状の『鑑定札』を解析してもらう
そして話し合いの結果、『鑑定札』は以下の順序で使う事となった
・最初一つはクロッサ自身に使用
・次は俺に使用
・最後に虹色の玉に使用
「じゃ、やるぞ」
(「ええ、いつでも大丈夫です」)
>『鑑定札』 を [クロッサ] につかう
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『懐中時計型AI』
種類:アイテム
説明:
装飾された時計型のAI
アリスシリーズの懐中時計型
『鑑定札』は相変わらずなんの価値もない情報を写し出した
この世界の人間ではAIの意味が分からないし、アリスシリーズの意図も不明だ
「どうだ?なにかわかりそうか?」
(「ちょっと待って下さい・・・仕組みはなんとなくわかりました」)
「はぁ?そいつはすげぇな!」
(「しかしこれは、無機物ニューロンを使って魂にリンク?いや、…」)
「クロッサ?お~い、クロッサ?」
クロッサはぶつぶつと[集合的無意識]だの[アカシックレコード]だのと呟いている
俺には何が何だかさっぱりだ
(「では、次をお願いします」)
「はいよ」
>『鑑定札』 を [カノー] につかう
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『カノー=ジョダン』
種類:人間
説明:
14才、男
痩せている
なんだよ痩せてるって、ヒョロいって意味か?
でも年齢が分かるのはいいな
「クロッサ」
(「そうですね、大分わかってきました」)
今度のクロッサは淡々としている
いくつかの仮設が成立し、いくつもの仮設が否定されたらしい
続いて虹色の玉に『鑑定札』を使う
(「ちょっと待って下さい」)
「なんだ?なんかあったか?」
(「今度はゆっくり使う事を意識してください」)
ゆっくり使う?
『鑑定札』をゆっくり使うって感覚は分からないけど、とにかくやってみよう
>『鑑定札』 を [虹色の玉] につかう
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『願いの虹色種』
種類:マジックアイテム
説明:
持ち主の願いを叶える種
貴重品
なんとなく表示がじわっと出た気がする
しかし、[持ち主の願いを叶える]か
しかも貴重品ときた、これは期待が持てる
(「・・・ふう、やってみるものですね」)
「どうした?なんかあったか?」
(「いえ、ちょっとクラッキングを仕掛けて情報を盗みました」)
クラッキング?情報を盗む?
クロッサが言うには、この『鑑定札』はあえて表面上の情報しか取得しないフィルタが掛かっていたらしい
そのフィルタの裏側で待ち構え、来た情報を盗み取ったそうな
(「カノーさんが門を叩いている隙に、母屋へ盗みに入った感じです」)
「それは、大丈夫なのか?」
(「今回は大丈夫でした、しかし失敗すると世界が崩壊するかもです」)
「大惨事じゃねぇか!」
(「成功したんだし、よしとしましょう!それで情報ですが・・・」)
クロッサの情報をまとめると以下のようだ
・種はあくまで植物の種としての機能しか持たない
・しかし、植える人の願いを反映した植物の種になる
・力を超える願いを込めると輝きがなくなる
最後の件を試す為、さっそく無茶な願いをしてみた
(黄金!黄金が無限に生る植物!)
(「また俗物な願いですね・・・」)
手のひらの上の虹色の玉の輝きが一気に失われた
(麦、ただの麦、いやちょっと収穫量の多い麦!)
(「今度は一気に現実的ですね」)
虹色の玉が輝きを取り戻した
ほぉ、確かに輝きで判定が出来るみたいだ
それからクロッサと俺で願いの思考錯誤を行った
そして、願いは決まった
「よし、願いは
爆発的に増殖するが、ダンジョン内でしか増えず、自力では川や部屋を超えられない、おいしい芋
だ!」
そんな願いを込めながら、虹色の種を植えるのだった
因みにフリッツはモップ犬と寄り添って眠っている
『後書き休載のお知らせ』
物語の進行重視の為、しばらく後書きはお休みします




