お花にご用心
ほのぼのどこいった、ほのぼの・・・(´・ω・`)
コッコ?の子供が増える算段が付いた
クロッサから聞いて、卵を温める方法を教えた
コッコ?は満足そうに頷くと、卵を温めだした
コッコ?の名前を決めねば・・・
「お前の名前は、そうだな、フレンマザーにしよう」
フレンマザーは頭を下げて拝命した
「さて、それじゃ俺らは屋根裏へ戻るか・・・」
とは言ったものの、この草原では壁を登って屋根裏に行くのは難しい
ひとつ前の部屋は黒い羊が複数暴れており、一撃でも食らえばお陀仏だ
他に戻る方法は一つ
「三階層目か・・・」
下へと続く階段が、草原の奥にぽっかり空いていた
三階層目へ続く階段は長く、徐々に天井が迫ってくるのを感じた
どんどん狭くなる空間に閉塞感を感じた頃、階段の終わりを見つけた
「フリッツ、申し訳ないけど先が安全か確認してくれないか?」
フリッツは頷くと、三階層目へと旅立った
しばらくしてフリッツが戻ってきた
「どうだ?安全そうか?」
フリッツは頷いた
よし、これで屋根裏へ戻る目途がついた
フリッツに再度先行してもらい、屋根裏への扉を開けたままにしてもらう
しばらくしてから三階層目へ足を踏み入れた
「こいつはまたなんとも・・・」
(「クリスタルと、光る苔でしょうか?」)
三階層目はまた雰囲気がガラッと変わり、洞窟の様相を呈していた
壁はゴツゴツした岩の形をしており、足元も若干不安定だ
しかし暗さはそうでもない
そこここにある光る苔と、その光を反射するクリスタルがあるからだ
(まるで探検家にでもなった気分だ)
(「レッツケイビング、ですね」)
美しい光景に見惚れていると、どこからか声が聞こえてきた
「おやおや、人がいるよ」
「そうねそうね、初めて見るわ」
「どうしてどうして、今までいなかったの?」
少なくとも三人
少女のような高い声で口々に俺を噂する
「誰かいるのか?」
「えぇえぇ、こちらに居ますよ」
「こっちこっち、もうちょっと奥よ」
「ようこそようこそ!私たちの花園へ!」
ちゃんと会話が成立している
フリッツは安全だと言っていたし、ちょっと寄ってみるか?
(「どう考えても危険です、姿を見せてもらいましょう」)
クロッサのもっともな意見に我に返り、声をかける
「どうか姿を見せてくれないか?」
「そうねぇ、こっちに来てくれるなら」
「悪くないわ、見せてあげる」
「安心安全、ご高覧あれ~」
しばらくすると、地面が震え出した
ずるずるという何かを引きずる音と共に、それは近づいてきた
そして、そいつは通路の先に姿を現した
「「「キャハハハッッッ!!!ようこそ人間さん!!!」」」
おびただしい数の花、花、花
全ての花が同じ茎から咲き狂っている
どれも毒々しく、まるで生き物のように自ら揺れて近づいてくる
「おいおい悪趣味が過ぎるぜ・・・」
(「完全にバイオなハザードですねこれは」)
どうやら根元は動かせないらしく、一定の距離からは近づいてこない
確かに安全かもしれないが、フリッツの布が視界の左上で揺れている
こいつらには悪いが、さっさと屋根裏に戻る事にする
「すまないな、俺は行くところがあるんで失礼する」
「「「待って!!遊んで!!遊んでよ!!!キャハハハッ!!」」」
花々の不協和音を耳にしながら屋根裏へ戻る
屋根裏に入ってからしばらくすると諦めたようで、ずるずると元の位置に戻っていった
あいつら植物だから、もしかしたら屋根裏にも入れるんじゃ・・?
>『真実のカンテラ』 を [毒々しい花々] につかう
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『ダーク・プランツ』
種類:モンスター
説明:
ダンジョンに生える花
人を驚かせる
>『真実のカンテラ』はすべてをうつしだす・・・
詳細:
通常の個体は手のひらサイズ
訪れた人間を言葉で驚かせ、その隙を他のモンスターに襲わせて血を啜る
しかしこのダンジョンでは長い年月を経て、進化しないまま巨大化した
直接的な攻撃力はあまりないが、巨体に生える花々は見た者の精神を攻撃する
煮ても焼いても食えない