ゴブリンとのしとう
月曜から書き溜めなしで更新してます
仕事がなければなぁ
2019/9/8 微修正(大筋に変更なし)
屋根裏から草原に落ちた俺たちは二階層目から一階層目に戻る階段へと向かった
今の所、安全なモンスターにしか遭遇していないが、今後はどうなるかわからない
早く屋根裏に戻って安全を確保したい
階段を登りきろうとしたとき、何かをわめくような声が聞こえてきた
「ゴブリンだな」
(「ゴブリン?あのファンタジーの代名詞の?」)
フリッツは首肯している
どうやらクロッサはゴブリンを知らないらしい
そういえばクロッサと会ってからはまだゴブリンに遭遇してないのか・・・
「よし、じゃあ説明してやる」
クロッサに、以下のような事を説明した
ゴブリンとは、最弱のモンスターである
・小さくて足が遅い
・攻撃手段が主に素手、たまにナイフやこん棒
・常になにかをわめいている
「大体こんな感じのモンスターだ」
(「へ~、私の知ってる物語に出てくるゴブリンも大体そんな感じですね」)
「お前んとこにもゴブリンがいたのかもな」
(「そんな事はないと思いますが・・・でもそれなら脅威ではないですね」)
「そそうだな、そのはずだ」
武器を探したが、階段に武器が落ちているはずもなく
手持ちに武器になるような物がない為、素手での戦闘になりそうだ
因みに収集した宝箱の中身はすべてセーフエリアに集めてある
せめてナイフだけでも持ってこればよかった、次からはナイフを持ち歩こう
階段を上がった先は小さな部屋になっていて、通路は一本だけ
もちろんその小さな部屋にも屋根裏への扉はあるが、ゴブリンに背中を見せたまま壁を登るのは困難だ
待っていればいなくなるかもしれないが、いつになるかわからない
ゴブリンと接触せずに屋根裏に戻る事は骨が折れそうだ
(「・・・?行かないんですか?」)
「行くよ、そりゃ行くさ、行かなきゃだし」
最悪なりふり構わず走って逃げれば大丈夫なはず
・・・よし、行くぞ!
「ギャギャッ!!」
階段を登り切る頃には見つかってしまった、たまたまこちらを向いていたらしい
ラッキーな事に相手は素手だ、まずはこちらから先制攻撃を仕掛けよう
「あの~、あっちに行ってもらえませんか?」
しかし、先制攻撃は交渉だ!
前に釣り上げたゴブリンは話がわかるやつだったし、もしかしたら・・・
「ギャギャギャッ!」
奴は喜色満面の笑みでこちらに近づいてくる
こちらに従う様子はない、そりゃそうだよな
「そうか、そっちがその気ならしょうがない」
すぐ後ろに階段がある状態では不安な為、奴に近づく
十分に近づき、右足を振り上げて・・・そのまま前に突き出す!
(「ヤクザキック!ワザマエ!」)
クロッサは気にせずひたすら蹴る、蹴る、蹴る!
ゴブリンは俺より頭二つ分程小さい為、足が上がらなくても胴を蹴れる
「俺には、お前より、遥かにながーーい(※)、足があるんだよ!」
※ゴブリン比
防戦一方のゴブリンを蹴り続けるが、なかなか怯まない
5発目でゴブリンの体が揺れて6発目を外してしまった
たたらを踏んだ所でゴブリンがガードを外してこちらにやってきた
(まずい・・・!)
慌ててもう一度蹴りを繰り出すと、今度は芯を捉えたようで思いっきり蹴飛ばせた
しかし、反動でコケた俺は後頭部を地面に強かにぶつけた
(痛いっ!)
頭の中で星が飛んだ、あまりの痛さに意識が飛びそうだ
ゴロゴロと頭を押さえて転がっていると、クロッサから激が飛んだ
(「早く起き上がって!ゴブリンが先に起き上がりますよ!」)
痛む頭を押さえながらなんとか立ち上がる
ゴブリンを見るが、俺の蹴りは全然堪えてないみたい
(クソッ!撤退だ!)
たたらを踏んだ時にゴブリンとの位置関係は逆転している
俺は後ろを向いて一階層目へ走り出す
(もうゴブリンとは二度と喧嘩しねぇ!!)
>『真実のカンテラ』 を [カノー] につかう
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『カノー=ジョダン』
種類:人間
説明:
14才、男
痩せている
>『真実のカンテラ』はすべてをうつしだす・・・
詳細:
12才の頃、災害で両親を失った孤児
故郷の村では両親の所有物の相続は認められず、抱えられるだけの物を抱えて街へ逃げてきた
街でも自分より弱った人を見過ごせない性格のせいで手持ちの物はみるみる減っていった
基本的に頭がよく物覚えがいいが、筋力や戦闘センスは皆無
スローライフを送る夢を持っている
>『真実のカンテラ』がメタの輝きを放つ!
名前は[ダンジョン農家]の並び変え
ダンジョン のうか
→のうか ダンジョン
→かのう じょんだん
→カノー=ジョダン