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雑多な短編集

僕と彼女の関係

作者: すらぇむ

恋愛小説を読んでたら

ムラムラしてつい書いてしまった。

よくある2人視点のお話。の予定。

 --- 茜 視点 ---


 私は幼馴染のマコトちゃんのことが大好きだ。


 私とマコトちゃんの家は隣同士、同い年だったのでいつも一緒に遊んでいた。


 いつから好きだったのかは定かじゃない。


 たぶん、小さい時にいじめられてたところを、マコトちゃんに助けてもらった時からなんだと思う。


 あの時から私はマコトちゃんのずっと後ろにくっついていた。


 マコトちゃんは小さいときにお母さんを亡くしていて、それから家事もやるようになった。


 とても大変なのにすごいと思う。


 だから私も手伝いたいと思って家事を覚え、今では毎日マコトちゃんの家に、


 食事を作りに行くようにもなっていた。


 おじさんも私のことを自分の子供のように扱ってくれて、マコトちゃんの家にいるのはとても落ち着いた。


 別に私の両親も健在で愛されているのはわかっているけど、それでもマコトちゃんの家は落ち着いた。


 そうやって過ごしているうちに二人とも成長し、高校生になった。


 私はマコトちゃんと一緒にいたかったから、マコトちゃんと同じ高校へ頑張って勉強して入学した。


 マコトちゃんはおじさんに似て童顔で、目はぱっちりしていて、どちらかというと中性的な魅力があった。


 姿勢がよく、私よりもちょっと背が高い。


 だからかちょっとかっこいい。でも私的には可愛い。


 マコトちゃんに可愛い可愛いっていうと、そっぽ向いて、照れて頬を赤くしている。


 とても萌える!


 だけど肌は信じられないほどつるっつるですべすべだ。


 羨ましいというよりも、もはや妬ましい。


 つるすべのお肌をくっついて、良く堪能させていただいてます。


 でも、くっつくとよくわかるが、しなやかな筋肉をしている。


 私は小さいときは発育よくなかったけど、中学生になってからどんどん女らしく成長したと思う。


 胸はちょっと邪魔なくらいのサイズだ。


 もう少し小さいほうが可愛い下着がつけられるのにとぼやいていると、


 同性の女の子からは妬みの声がぶつけられる。


 太りやすい体質なのでおなかが出ないように、ちゃんと運動して頑張っている。


 もちろんマコトちゃんに、一緒にいて恥ずかしく思われないようにという乙女心によるものだ。


 乙女がおなかを出してたら幻滅だからね。


 容姿も割と整っていると自分で思う。


 美人というよりはかわいい部類だと思っている。


 おしゃれにはもちろん気を付けている。


 高校生になってナチュラルメイクもちょっとはしている。


 私服も派手にならないようにコーディネイトをしている。


 マコトちゃんはおしゃれには案外ずぼらだ。


 無理やり一緒に服を買いに行って着せ替えをして、買ったが、本人は恥ずかしいのかなかなかその服を着てくれない。


 まったく素材はいいのにもったいない。



 私は毎朝、マコトちゃんの家に食事を作り、家事を手伝ってみんなで一緒に食事をして、一緒に学校に登校している。


 朝はマコトちゃんは低血圧のため、寝起きがあまりよくない。


 たまーに早くマコトちゃんの家に行って、マコトちゃんの寝顔を見てにやにやしている。


 マコトちゃんの無防備な寝顔はとてもずるい。


 いつまでも眺めていたくなる。


 もちろん不法侵入ではなく、おじさんから合いかぎをもらっている。


 おじさんには「いやー、茜ちゃんにはすごく助かってるよー。あいつずぼらなところがあるし、俺の食事の分も一緒に作ってもらえるし、ほんっとありがたい。嫁にいつでもいけるねー」って言われている。


 おじさんは未来のお義父様です。


 勿論、しっかりお世話させて頂きます。


 ふっふっふ。こうやってどんどんと外堀を埋めていくのです。


 そしていずれは二人のこころの隙間も埋める関係へ!




 --- マコト 視点 ---


 茜ちゃんはとてもいいこだ。


 小さいときからずっと見てきたけどとても優しい良い子に成長している。


 いつも家に来て食事を作ってくれるし、家事もやってくれる。


 俺も家事をするんだけど、もう家のほとんど茜ちゃんに把握されている。


 毎朝一緒に食事をして楽しく過ごす。


 とても幸せだ。


 だが、そんな茜ちゃんだが成長するにつれて発育がすごくよくなっている。


 下手なグラビアアイドルよりもスタイルがいいため、目のやりどころに困ってしまう。


 そして胸が豊満だ。


 どこぞの胸が貧しい人に分け与えてほしいと思うね。


 だけどそんないやらしい目で見るわけにはいけない。


 そんな関係じゃないから。


 もう高校生にもなったんだし、彼氏とかどうなんだろう?


 でもそんなそぶりはまったく見えない。


 絶対にもてると思うんだけど。


 でも彼氏がいるとか思うと胸が苦しくなる。


 こんな俺にも独占欲があるのかな?




 --- 茜 視点 ---


 毎日一緒に学校に登校するときは、マコトちゃんと腕を組んでくっついている。


 マコトちゃんは困ったような顔をするが、それでも大人しくそのままでいてくれる。


 マコトちゃんの優しさに胸がきゅんきゅんする。


 でも女の子は他人の視線に敏感なんだから、たまに私の胸をチラ見してため息をつくのはやめてほしいかな?


 マコトちゃんに胸を見られるのはいいんだけど。


 私とマコトちゃんは運命的に同じクラスだ。


 授業が終わって休み時間になると、いつも一緒にいる。


 マコトちゃんとくっついているのは、もちろん対外的にアピールして虫が寄ってこないようにだ!


 それでもマコトちゃん目当てに告白してくる輩はいる。


 幸いにもマコトちゃんは断っているようなので、なんとか今の関係を維持できている。


 私もよく告白されるが、私の好きな人はマコトちゃんしかありえないので、他の人なんて眼中にない。


 マコトちゃんが好きなタイプってどんな人なのかな?


 知りたいけど私と似通ってなかったらショックを受けるので聞いたことはない。


 私がいつもマコトちゃんとくっついてると、クラスの男どもはもったいないとか言ってくる。


 私はマコトちゃんには勿体ない女なのだろうか?


 もっと女磨きに磨きをかけねば!


 クラスの女友達からはほんと仲いいのね。くっついちゃえば?とかからかわれる。


 マコトちゃんは恥ずかしがって否定するんで、ショックだけど。


 私としてはいつでもくっついちゃいたいです。ウェルカムです。


 マコトちゃんはとても勉強ができて几帳面だ。


 私はよくマコトちゃんから勉強を教わっている。


 几帳面なマコトちゃん、結構抜けてるところがある私。相性ピッタリだね。


 お昼はいつも私がマコトちゃんと自分の分の2人分を作って、一緒に食べている。


 嫁として当然だね。


 マコトちゃんはたまには自分が作ってくれると言ってくれるので、そのときはマコトちゃんに作ってもらっている。


 マコトちゃんの手料理を食べるのもまた幸せだからね。


 勿論、マコトちゃんの好みはばっちり把握している。


 嫁としては胃袋を掴んでおかないとね。


 だけど栄養的にもバランスがいいものになるようにしている。


 やっぱり人間身体が資本だからね。好きなものだけじゃいけない。


 そのかわりデザートをいつもおまけをしている。


 マコトちゃんは甘いものがけっこう好きだから、糖分が高すぎないようなデザートをちょこちょこ作ってきてる。


 勿論甘いものは私も大好きだ。


 女の子に甘いものは別腹だからね。


 マコトちゃんと別のデザートをいつも私用に用意している。


 そうすると合法的に味を比べましょって、できるでしょ?


 そして、お互いあーんってやるんですよ。


 間接キスいただきます。


 計画的犯行ってやつです確信犯です。


 そんな甘々イチャラブな関係なんですが、やっぱり周りからは仲のいい幼馴染としか見られてないし、マコトちゃんもそんな風に思っているみたいだ。


 でも私はもう一歩先に進んだ関係になりたい。


 そして今までの関係が壊れるかもしれないと怖がっていたけど、


 覚悟を決めて告白することにした。




 --- マコト 視点 ---


 最近茜ちゃんの魅力が恐ろしいほどに上がっている。


 最初は気のせいかと思ったがどんどんとキラキラしていく。


 ずっと見てたからよくわかる。


 これは恋をしている乙女だなって思う。


 一体、誰を想ってこんなに素敵になったのだろうか?


 思わず嫉妬に駆られる。


 ずっと見てきた子。お気に入りの子。その子が他の誰かに恋をしている。


 俺ではない他の誰かに恋をしている。


 心が張り裂けそうな気がする。


 思わず俺のものにしてしまいたいという悪魔のささやきすら聞こえる。


 そんなことできるわけないのに。


 俺と彼女はそんな関係にはなりえない。




 --- 茜 視点 ---


 ついに覚悟を決めてマコトちゃんに告白することにした。


 すごく怖いけど、もうこのままの関係でいるのは、耐えられなくなってしまった。


 場所はマコトちゃんの家にした。


 誰もいないし、うまくいったらそのままにゃんにゃんすることもできるし。


 とても緊張する。


 喉がガラガラで、うまく声が出せない。


 そしてマコトちゃんが現れた。


「茜? 大事な話って何?」


 緊張で息が止まりそうになったが、水を一杯飲んで言った。


「私! 薄々気づいていたかもしれないんだけど! マコトちゃんのことが大好きなんだよ!!!」


 言った! 言ってやった!


「私も茜のことは大好きだよ」


 うれしい! でもこれは違う! 幼馴染的な意味で大好きだって意味だ!


「そうじゃない! 私と! 恋人になって欲しい!!!」


 そういうとマコトちゃんはあからさまに動揺して目を白黒していた。



 そして()()は言った。


「え、どういうこと? え? だって、私たち、()()()()()?」




 --- マコト 視点 ---


 今日は仕事が早く終わったため、たまには早く帰るか、といつもよりも早い時間に帰った。


 それがまさかこんな場面を見てしまうとは。


 ()()()()が茜ちゃんに告白されていた。


 仲が良いと思っていたがそこまでとは思っていなかった。


 娘と茜ちゃんの関係が、今後どうなるかと不憫に思いながら、俺、()はため息をついた。

ここにキマシの塔を建てよう。


ネタバレでいうとマコト=誠(男) マコトちゃん=真琴(女)ですね。


茜視点とマコト(誠(父親))視点のお話でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] え? マコちゃん女だったんですか? そういうオチなんですか? 気付かなかったから驚きました!
[一言] のちの聖女である。
[一言] キマシタワー展開は、うん、どこぞの胸が無い人発言辺りから、すこしずつ疑えたかな?なんぞ百合色脳みそ検定になってる気がしないでもないけど。しかし、マコトは二人いたというのは気付けなんだ...て…
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