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RPGの世界のPCたちの小話  作者: 芋々
1/2

はじまりはじまり。

ここは全てのTRPGのPCの魂が生きる世界。

RPG界と言う。


***


「マジ、うちのPLクソですわぁ~~」(低音)

その日、イケメン少年ヒーローをPLに押し付けられたPCの1人が仲間相手に愚痴っていた。


「つーても、あれじゃね? PL様あってこその俺らだしさ。そこら辺、PCである俺らは妥協しないと、さ」

古参の1人が慰める。

彼もPCである。


「ざっけんな! 厨二な上に、承認欲求強すぎる精神病患者ばかりだぞ、最近の若手PLは! やってられねぇわ!」

イケメン少年ヒーローPCは持っていたコップを壁に投げつけ、コップは粉々になる。


「まぁ~~そうなんだがな。至極まともな指摘で、なんも言えん」

溜息をつきながら、古参PCはイケメンヒーローPCに新しいコップと酒を渡す。


***


ここRPG界では、ここ数年、とみにPLのレベルが急激に下がったことがPCの間で問題視されている。

古参PCらは、そんな現状を憂えてはいても、かつてのPLたちを覚えているからこそ強く否定できないでいた。

そんな状況で被害を受けるのは、今のPLに創造されるPCたちである。

若手PCたちは、「もう限界だぁ! 今のPLたちを皆殺しにしようっ!」と言い出しているのであった。

その騒動は、実にRPG界の9割に及んでいた。

賛否はともかく、9割を巻き込む騒動とは、尋常ではない。

古参PCたちは苦悩する。

若手PCたちの実に100%が、PL皆殺しを叫んでいるのだ。



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