第4話 駄王は五月蝿い
最近思うこと……俺の小説って、エロが足らないのでは?
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「こんにゃく?」
「婚約な。つーか、こんにゃく知ってんのか?駄王」
「え?あの煮ると旨いやつだろ?」
「よく知ってるな」
公爵の見事な叫びを聞いた駄王がバカみたいなことを言ったがアカツキは簡単に訂正。そして、その時駄王は庶民派だということを知った。玉こんにゃく旨い。
「それにしてもエドルドが取り乱すのなんて久々に見るなぁ」
「へー、どんな人なん?」
「最強の軍を持つ公爵?」
「なぜに疑問形?しかし、残念だな。今度からは温泉国軍改め大公軍が最強だ」
「お前、一体何をする気だよ」
「あ?勿論、地獄というのも生温い拷m……訓練をするんだよ」
「今、拷問って言おうとしたろ!?」
「大丈夫、俺からしたら貴族も何も関係ない。全員等しくゴミだ」
「素晴らしいくらいに言い切るな!?」
「大丈夫。お前はゴミの中でもさらに厄介な核廃棄物にカテゴライズしてあるから」
「よく分からんわ!」
「だまれ、汚染物」
「ヒドイ!」
「安心しろ。俺なら安全に消し去ってやれるから」
「やめろ!」
「主よ、天にまします我らが父よ。この愚かで駄目で存在自体が罪で息をすることすらこの世の生きとし生けるもの全てへの冒涜であるこの駄王の罪をいつかは許したまえ」
「ぶち殺すぞ!お前!」
「あ?殺る気か、コラ?」
「すいませんでした!」(土下座
「土下座すれば済むと思ってんじゃねぇぞ駄王」
相変わらずこのバカ二人はバカをやっている。これが大国の王とかなりの資金力を持つ大貴族(冒険者としての報酬だけで軽く国家予算5年分は持っている)だというのだから本当に世の中は不平等である。井伊直弼もびっくりするほどの不平等だ。
「結婚……けっこん…kekkon…血痕……結婚」
「やべぇ、エドちゃん壊れた」
「エドちゃん!?」
「アカツキ、どうするんだよ!壊れちゃったぞ!」
「はぁ?俺に聞くなよ!つーか、壊れたら右斜め45度で叩けば直るぞ!」
「よし!アカツキ殺れ!」
「先ずはお前のそのぶっ壊れた頭を直すか」
「死ぬから、止めてください。お願いします!」
まだ、やってんのか。
というよりアカツキ。それで直るのはブラウン管テレビだから人には効かないぞ。
「ところで、お前結婚すんの?」
「うん」
「じゃあ、アリサ王女とも結婚しろよ」
「だが断る!」
「何でだよ!」
「えー、だって別にアリサのこと何とも思ってないし。それに……まあ、これは言わんで良いか」
「なんだよ、気になるな。ソフィアちゃんと結婚する理由か?」
「まあ、似たようなもんだ」
「そうかー、お前も結婚かぁ。男の墓場の」
「今すぐ本当の墓場に逝かせてあげようか?」
「遠慮しとく。それより指輪とか渡さんのか」
「えー、さっき決まったばっかだし用意しとらんぞ。まあ、二秒あれば創れるが」
「また、国宝級のやつか」
「何言ってんだ。神器級だぞ」
アカツキは心外だとばかりに駄王に言う。だが、その認識も間違っている。アカツキの創るものは大体が神器を越える。というより神器ごときと比べられたらアカツキの創った物達が可哀想だ。神器を造った者もだが。
「結婚……結婚…」
「まだヤっとんのか!(スパンッ」
「痛っ!何すんじゃ駄王!」
「お前、国王に向かって」
「俺に迷惑掛けまくるお前が言うな!いつもいつも勝手に出掛けては問題ばっか持ってきて。俺と宰相の苦労を知れ!」
「いくら幼馴染みでも許さねぇぞ!」
「ほぉ、なら俺は今の仕事を辞めるとするか。宰相と一緒に」
「すんませんでした!」
駄王は幼馴染みに勝てなかった。
それにしてもエドルドさん。苦労していたみたいだ。てっきり一緒にバカやってたのかと思ってた。
「バーカバーカバーカバーカ!」
「うるせぇ!アカツキ」
「バーカ」
「うるせぇ」
「殺すぞ?」
「殺れるもんなら殺ってみな」
「イツカ・カナラズ・コロシテヤルカラナ」
「何故そのネタを知ってる!?お前……まさか…月島家の美夏さんの生まれ変わりか!?」
「いや、知らねぇから」
「くそ!空鍋、中誰、恍惚、ひぐらしの四天王すら超越したアイツに勝てる筈が無い!どうすればいいんだ!」
「お前、何言ってんだ?」
アカツキ、バカにしてはいけない。お前もバカなのだから。しかし、よくそのネタを知っていたな。
「ということで、婚約おめでとうございます」
「ということで、駄王は今からあの世へと旅立ちます」
「旅立たねぇよ!」
部屋のソファに座った駄王が手を叩きながら満面の笑みでアカツキとエドちゃん、ソフィアを見る。そんな駄王にアカツキは軽い暴言を吐く。実にほのぼのした光景だ。さっきまで「イツカ・カナラズ・コロシテヤルカラナ」をやっていたとは思えない。第一、駄王は右目があるから良いではないか。
「それでは二人の馴れs…ブグラッシャイ!?」
「今死ぬか、二秒後に死ぬか、五秒後に死ぬか、黙るか選べ」
「今すぐ黙らせていただきます!」
「あ、今喋った」
「理不尽!?」
ニヤニヤしながら言う駄王をアカツキは物理的に黙らせる。
相変わらず仲の良いことだ。
「ふん!これだから童貞は……しかも早漏だろ?」
「童貞で悪かったなぁ!つーか、早漏とか分からんわ!やったこと無いのに!」
駄王がボソリと言った言葉にアカツキがまた反応する。流石に早漏呼ばわりはされたく無かったのだろう。
「つーか、なんの話だよ、さっきから!駄王!五文字以内で説明しろ!」
「けっこん」
「くそ!こいつ成功させやがった」
「ドヤァ」
「娘さんは俺が貰います。そこらの豚の文句も言い分も異論も認めません」
「すげぇ上から目線だ!一体何がコイツをここまで自信家にするんだ!?」
「神すらも越えた場所に居る存在だから?というより理から外れた存在だから?」
さて、アカツキの婚約は認められるのか?




