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閑話・父との会話

ほぼ、会話文

「それで?どういう事か説明はあるんだよな?親父」


 暁はスマホの向こう側に居る父親にそう言った。


『ああ、何を話せばいい?俺の仕事か?それとも怪異?いや、機関の事か?』

「全部だ。それと関係あるのかは知らないが俺の特異性が分かってからの国連からの接触の早さについてもだ」

『ふ、なんか殆ど分かってそうな言い方だな。

 まずは1つ目から答えるとするか。俺の仕事は基本的にはいろんな事務。たまに怪異退治やら何やら。

 二つ目、怪異について。世界中の伝承とかに残っている現代に生きる化物どものこと。

 三つ目、機関について。機関──正式名称【国連直下怪異対策局】のことだ。主な仕事は世界中の怪異の調査、場合によっては討伐。他にも霊装の捜索回収など。どの国のも属さず戦時中であっても局員は参戦しない。そんな機関のことだ。

 四つ目、お前に対する接触の早さについて。俺から情報がいったから』

「成る程な。いつも帰ってくるのも遅いし、休みも全然ねぇから教師でもやってんのかと思ってたがそんなファンタジーな仕事をしていたとは」

『因みにウチの流派は鬼退治をしてたっていう古文書があっただろ?あれ。マジなんだよ』

「だろうな!どう考えても真流の方は人間を殺すには過剰すぎるからな。鬼相手なら納得できる」

『普通の方でも過剰だがな。それに真流はお前しか使えんだろ』

「センスの違いだ。

 それで?今回のはどういう事だ?」

『俺の方が聞きたいな。なぜハワイに居る』

「桜花さんの誘われた」

『学生だけでハワイ旅行とは。時代は変わったものだ』

「使い道の無い金ばっかり貯まるからな。たまには使わないといけないんだよ。それでどういう事だ?」

『俺もその年齢でそんな事言ってみたかったわ。

 と、怒られるな。今回の奴だな?アイツは神祖級吸血鬼識別名【GV-001】。吸血鬼の怪異の中でも最高位の奴だ』

「それって、キス〇ョット・ア〇〇ラオリオン・ハ〇トア〇〇ーブ〇ード的なやつと考えていいのか?」

『ああ。似たようなもんだから構わない』

「そうか。じゃあ最後に俺もその仕事を手伝わされるのか?流石に高校生ですでに両手が血に濡れているなんていうのは嫌なんだが」

『ああ、それならやらなくていい。どちらにせよ機関には25歳以上じゃないと入れないからな。それにしてもお前がそんな事をいうとはな。初めて人型の生物を殺して思うところでもあったのか?』

「まあ、な。そりゃあるさ。それに若干殺り合うのを楽しんでた気もするしな」

『そうか』

「それじゃあ、この死体は任せていいんだな?一応仕事なんだろ?」

『ああ。大丈夫だ』

「じゃあ任せたぞ親父。俺はホテルの戻る」

『ああ、じゃあな』


 暁は通話を終了するとジェイコブにスマホを渡し、刀に着いた血をジェイコブに貰った布で拭うと、これまたジェイコブに貰った袋に刀を収納し、別れを告げるとホテルへと戻って行った。


 返り血はいつの間にか消えていた。

 怪異の血はすぐに消える為だ。



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