第2話 先代とお勉強
俺は先代にいろいろなことを教わる事になった。まず、周辺の事などを訊く事にした。
『ここは何処なんだ?』
『ここはダオルーク王国の辺境にあるトゥワレ村じゃ』
ダオルーク王国トゥワレ村。そこが俺が転生した場所。俺は此処ではどういう身分なのか気になるところだ。これも訊いてみるか。
『俺はどういう身分で此処に居るんだ?』
『お主は、1才になる直前の儂の孫という事に、なっている。『お爺ちゃん』と、呼んでくれてよいぞ』
『身分証みたいなのは、無いのか?』
『あるぞ。身分証は1才になると教会で貰える。教会の無い村などでは、村長の家等で貰うことになるのじゃ。お前さんは、3日後に貰うことになるのじゃ』
『そうか。じゃあ、俺が此処に居なかったって事は、どうするんだ?』
『それについては大丈夫じゃ。魔法で記憶を改竄しておいたのでの。バレることはないぞ、儂の魔法をどうにかできるのは、お主くらいじゃからの』
『そうか、じゃあ他には何があるか教えてくれ』
『いいぞ。まずは………』
爺さんは、基本的な事をわかりやすく丁寧に教えてくれた。
まず、このアヴァロンの1年は360日、1日は24時間、1時間は60分、1分は60秒。閏年はなく、1ヶ月は30日でありほぼ前世の世界と同じだった。他には、15歳で成人である等だった。そこまで説明が、終わった頃にはもう体感で0時をまわっていた。
『もう寝て、後は起きてからにするかの』
そうして、俺と爺さんは眠りに落ちた。