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第31話 KATANA

「でっけぇ」

「そうか?まあ、入れよ」


 数分後、城に到着した二人。乖斗は城の大きさに思わず声を出した。しかし、暁はそうは思えず、乖斗に中に入るように促すと、自分も扉を開け、中に入った。







「さて、今から刀造ってくるから待っててくれ」

「わかった」


 リビングでは二人がこれまでの事を話していた。暁は話が一段落すると、乖斗に一言告げるとリビングから出ていった。遂に刀を造る気のようだ。


「ああ、これでやっと結城の技がマトモに使える」


 リビングに一人残った乖斗はそう呟きながら、すごくワクワクとしていた。本当に刀を持つのが待ちきれないようだ。しかし、気付いてしまう。


「でも、刀ってすぐ造れないよね」


 と。だが、これはいい意味で覆される事となる。






 五分後。


「ただいまー!」

「おかえり!早くない?」

「いや、まあ此方だとすぐだしな。ほれ、刀じゃ。これからも励むんじゃぞ」


 暁はふざけた口調で話ながら、乖斗に白い鞘に入ったこれまた白い柄の刀を渡した。


「ありがとう!抜いていい?」

「いいぞ」


 乖斗は暁の言葉を聞くと刀を抜いた。白い鞘から露になったのは曇り1つ無く、互の目乱と呼ばれる刃紋の銀に輝く美しい刀身だった。


「説明をするぞ。

 まず、その刀の銘は【龍魂】。使用した素材はあの国宝のバハムートと神魂鉄、アダマンタイト、ミスリル、オリハルコンだ」

「スゲェ……」

「それと、それは所有者登録でお前しか使えない様になってるからな。それと、一種の召喚武器みたいになってるから使わない時は念じれば収納できるぞ。あとは……お前が死んだらその刀も消滅するって事か」

「そうなんだ」

「おう。そんじゃ、暫くしたら戻るぞ」

「うん!」



 ◇◇◇◇◇


 暁と乖斗がアルーン王国へ戻った後。

 暁は再び城へと戻っていた。いや、正確には鍛冶場と言うべきか。そこに暁が来た理由は1つ。自身の刀である【皇】を強化──打ち直す為だ。その理由は最近さらに強化されている自身の力に耐える武器が欲しいためだ。


 今回、暁が素材として使用するのは


【皇】の刀身、覇神鉄【概念】、覇神鋼【概念】、覇神銀【概念】、覇神魂【概念】、煌神威鉄【概念】、煌神威鋼【概念】、皇鉄【概念】、皇鋼【概念】etc.


 となる。【概念】と付くのは暁が概念を操作、創造して新たな素材等を示している。

 そして、内部時間で凡そ25年経ちやっとの事で新たな刀が完成した。

 銘は【黎明ノ時】。付与された効果は素材の任意吸収とその素材による自動強化。そして【概念〔斬〕】などだ。

 刀身は美しく煌めく白銀で、刃紋は兼房乱と呼ばれるものだ。鍔の色は燻し銀(銀でできてはいないが)で黒っぽく、東洋龍の透かし彫りが施されている。柄は黒で柄頭も鍔と同じ色をしている。


 暁は一通り確認してから満足すると寮へと転移した。

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