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第30話 再会

「アキムの事は残念だ。だが、それ以上にユウキ大公、本当に済まなかった。まさか娘の嫁ぐ相手に強盗未遂とは」


 アルーン王国国王ドルコス・スル・ロード・アルーンがアキムの最後を見てアカツキに頭を下げた。それは形だけではない、本当の謝罪だった。だが、そんな事よりも大事な事をさらっとドルコスが言った。


「へ?嫁ぐ相手?」

「ああ、ユウキ大公貴方の事だ」

「お、俺?」


 アカツキの言葉にドルコスが説明する。


「ああ、聞いていなかったのか?

 いや、それにしても相手が君で良かったよ。少し過激──まあ、アキムのせいだが、だが婚約者候補だった者よりも何億倍もいい。

 と、話がそれてしまった。

 半年程前にこの件は決まっていたんだ。シグリットと私の間で。」


 アカツキはそれを聞くと完全にキレた。


「陛下、共に城へと参りましょう。殿下もどうぞ」


 そして、王城へと転移した。






 バキィ!


「がっ、」

「ふざけてんじゃねぇぞ!」


 シグリットの執務室。

 アカツキはそこに入るとシグリットを殴りつけた。そして、胸ぐらを掴む。


「おい、テメェ何勝手に人の相手決めてんだ?調子乗ってんじゃねぇぞ!大体、何でテメェが俺の相手を決めんだ?!

 それに俺はアイツ以外と結婚なんざする気はねぇんだよ!」

「アイツ?」

「テメェには関係無い。

 今回だけ見逃す。次に何かやったらぶっ殺す。覚えとけ」


 アカツキはシグリットにそれだけ言うとドルコスと共にアルーン王国へ跳んだ。








「ユウキ大公、婚約の件はどうか了承してもらえないだろうか」

「黙ってください、陛下。俺は結婚する相手は決めています。ソイツ以外とは結婚する気は無い。この決意が変わる事は多分ありません。たとえ、相手がこの世界に居なくても」

「この世界?一体何を「お父様!お帰りなs……暁兄!?なんで暁兄がここに居るの!?」


 アカツキがドルコスとアルーン王国の王城の廊下を歩いていると正面から10歳くらいの男の子が走ってきた。そして、その子供は地球で一人の子供だけが暁を呼ぶ際に使っていたアダ名を呼んだ。


「その呼び方、乖斗か?」

「そうだよ!暁兄!ところで何でここに?」

「俺か?俺はアッチで死んで、何かヤバイ力を持ってるから転生してね!って言われたんだよ。いやぁ、こっち来てから大変だったぜ。悪魔に襲われるわ、貴族になるわ、果てには婚約者ができるわ。まあ、結婚はしねぇけどな。それと婚約者はお前の今の姉だぞ」

「大変だったんだね!それに婚約者って。お父様が決めたの?馬鹿だなぁ、暁兄には綾香姉ちゃんっていう人がいるのに!」

「それなのにウチの駄王が勝手に決めやがったんだぜ?ぶっ殺そうかと思ったよ」

「ハハハ、洒落になんないから止めてよ、暁兄」


 西園寺乖斗──それがこの子供の地球での名だ。結城家の隣に住んでおり、共働きの両親が帰ってくるまで暁の家で稽古をしたり、ゲームをしたりしていた。容姿は男の娘と呼ぶに相応しい美少女っぷりだった。そして、暁が死亡する三年前──10歳の時に交通事故で死亡した。


 二人がそんな話をしていると、ドルコスが話に入ってきた。


「ちょっと、待ってくれ。二人は知り合いなのか?ということはユウキ大公も異世界人?」

「そうです!お父様!暁兄は俺の剣の師匠です!」

「あ、そういえば乖斗!お前、剣って何使ってんだ?この世界って刀無いから結城の技は使い難いだろ?」

「今は細身のサーベルを使ってるよ」

「そうか、なら後で刀打ってやるよ」

「本当!?よっしゃぁ!」

「あ、それとお前の兄ちゃん、俺が殺しちゃったんだよな」

「え、あのクソ兄貴死んだの?自業自得だね!結城の技をバカにしたんだから」

「あ?結城の技をバカにした?ふざけてんな」

「あ、あの話を聞いてくれないか」

「あ、済まん。それで異世界人かどうかだったな。それについてはまあそうだとしか言い様がない。一応向こうでは死んでるが容姿も変わってないから半転生と言えるが」

「それについてシグリットは?」

「教えてない。もういいか?」

「ああ」

「そうか、乖斗、取り敢えず俺の家行くぞ」

「うん!」


 アカツキは乖斗に声を掛けると異空間半異世界である『神話世界』(閑話新たな支配者参照)の城へと向かった。


「うわぁ、すっげぇ。」

「そうか?」


 神話世界に入った乖斗は驚きの声を上げたが、アカツキは自分が創った世界のため余りその驚きを理解できなかった。


「乖斗、馬は乗れるか?」

「乗れるよ。国でも練習させられたしね」

「そうか、ならスレイプニルでも問題ないな『おーーーーい!スレイ!ソクハ!来てくれ!』」


 アカツキは乖斗の言葉を聞くと頷き、大声で名前を呼んだ。二秒後、アカツキの前には8本の足を持った漆黒と白銀に薄い金のスレイプニルが居た。


「ソクハ、この乖斗を乗せてやってくれ。」

「ヒヒーーン!」

「頼むぞ。それじゃあ、《装着》。乖斗、こいつにのってくれ」

「う、うん」

「よし、それじゃあ行くぞ!」


 そう言うとアカツキは漆黒のスレイプニル──スレイを一撫でし、出発した。そのすぐ後に乖斗も出発した。




突然の謎企画!

【暁君に質問コーナー】


作者「ということで、適当に暁君に質問していきます!それではどうぞ!」


Q、今までに何回告白されましたか?

A、暁「合計で110回くらい」


Q、好きな食べ物は?

A、暁「ビーフジャーキー」


Q、好きな曲は?

A、暁「Z〇Qの【Sv〇n 〇oors】とU〇ERWor〇dの【僕の〇葉ではな〇これは〇たちの言葉】とE〇OISTの【リローデット】


Q、テンションの下がる曲は?

A、暁「【悲しみの向こうへ】。あれはマジでやばい」


Q、好きなアニメは?

A、暁「【ソー〇アート・オン〇イン】シリーズ」


Q、そのアニメで好きなキャラは?

A,暁「シノンとPoH」


Q,童貞?

A,暁「当たり前」





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