第24話 エリカ「貴方、一体何様のつもりですの!?」 アカツキ「大公爵様です」
ちょっと強引だったかな?
それとアカツキの正式な二つ名決定です!
「はあ、犯罪者がよくそんな事言えるな」
アカツキはソルユとデデルにそう返した。そして声を低くして言った。
「お前らがユルテ子爵と共謀して王族襲撃計画を立ててる事は分かってるからな。証拠もあるし」
「ば、馬鹿な?あれは」
「おい、何を言ってる!」
アカツキが告げるとソルユが動揺し、何かを洩らしそうになった。しかし、デデルがそれを止めた。しかし、アカツキはインベントリからある物を出した。
「ほい、これかな」
「なっ!?」
「そ、それは!」
取り出したのは王族襲撃計画の詳細が書かれた紙だった。アカツキはおもしろいくらいに反応した二人を見て、笑うとそれを目の前でゆっくりとインベントリに仕舞った。それを見た二人はアカツキを睨み付けていた。そして、アカツキに対しては何も言わなかった。
「頭を上げろ」
そんな事をしていると我らが駄王シグリットから声が掛かった。貴族達は頭を上げるとシグリットの方を見た。それを確認したシグリットは口を開いた。
「良く来てくれた。さて、今回のパーティーは俺の娘とアルーン王国の王子と王女、そして皆の子供とここには居ないが学園に入学した子供達を祝う物だ!そして、もう1つ目的がある!ある男を紹介したい!」
「ユウキ様前へ」
シグリットが話終わると隣にいた宰相がアカツキを呼んだ。
「はぁ、目立つのは嫌なんだがな」
アカツキは小声で呟きながらシグリットの方へ向かった。だが、これだけは言わせてもらいたい。目立つのが嫌?だったらモンスターを一撃で殺戮したりSSSレートを狩りまくったり、学園でチートしたりするのを止めろ!
アカツキがシグリットの横に行くと再びシグリットが話始めた。
「コイツ「あ?コイツ?」……この御方が俺の紹介したい男だ!《黒の暴虐》アカツキ・ユウキ大公爵だ。それと冒険者ギルドで決まった正式な二つ名は《黒魔乃剣神》だ。
一言どうぞ!」
「あ?無茶ぶりすんなよ。そうだな…」
「あ、やんのね」
「やれって言ったのお前だろ!それで………そうそう、あれでいこう」
シグリットに話をするようにいわれた厨二ネームを付けられたアカツキは話をはじめた。
「えー、初めましての方は初めまして。アカツキ・ユウキです。何か、一言とか言われても思い付かないので終わります」
直ぐに終わったが。
数分後
「ユウキさん、貴族だったんですね」
「ん、まあな。つーか不味いなこの肉」
「アカツキさんが毎日食べている物と比べたら当たり前ですよ」
「んー、そういう物なのか?屋台とかで食うと凄い旨い奴とかあるけど」
「そ、そうですか」
アカツキはミスリルクラスの3人と話していた。エリカ?ああ、少し離れた所に居ますよ。それとベティレグ伯爵家は国王派だった。
「お食事中失礼します。
初めまして、ユウキ大公爵」
「初めまして、ベティレグ伯爵」
そんな中、エリカの父親─ベティレグ伯爵がアカツキに話掛けてきた。エリカを伴って。アカツキとベティレグ伯は少しの間話していた。そして、ある話題へと移った。
「ところで、ユウキ大公爵はミスリルクラスだとか」
「ええ、まあ」
「ウチの娘もそうなのですが」
「はい、もうお話もしましたよ。殴りかかられましたが」
「え!?」
「それと質問をされましたよ」
「し、質問?」
「ええ、確か『貴方、一体何様のつもりですの!?』だったか」
「………」
「それでは、失礼します」
アカツキはベティレグ伯爵との話を打ち切るとハンスの方へと向かった。
「あ、忘れる所だった。質問に答えとかないとな、伯爵令嬢殿。
貴女の質問に対する俺の答えは
『大公爵様です』だ」
アカツキは途中で立ち止まりエリカに告げると今度こそハンスの方へ向かった。




