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第23話 初めて

アカツキは会場に向かっていた。片手に酒瓶を持って…………などということはなく、普通に歩いていた。まあ、身に付けているものは異常なのだが。M9だったり、ライトセーバーだったり…………。


『主様、ダオルーク王国のみですが調査の結果が出ました。転送いたします』

『OK、引き続き頼む』

『御意』


歩いていると兎忍者から連絡がきた。そして、眷属補正で調査結果を受け取った。


「(さてと、取り敢えずコイツを覚えるか。今日は圧縮記憶法を使います!誰に言ってんだよ!取り敢えず、『風〇一姫に俺はなる!』)」


天才ばかの戯れ言は放っておき、アカツキ(ばか)は超速読して、圧縮記憶法を用いて数分で文書を記憶した。


「(さてと、これで不正を行っている奴の事は分かったな)」



兎も角、アカツキが会場に入ると面白いくらいに視線が集まった。その理由はアカツキの容姿によるものか、それとも服装によるものか。まあ、両方なのだが。女性はアカツキの容姿に、男性はアカツキのスーツとその装飾に。アカツキは容姿端麗とかでは表せないくらいに整った容姿をしているし、スーツはこちらの世界では普及……どころか作られてもいないので当たり前だろう。



「やあ、アカツキ君」

「あ、シェルベン侯爵様ではないですか。おひさー」

「おひさーって何よ?というよりアカツキ君も大公爵だろ?」

「あれ長いから嫌なんですよね!大公って略していいよね?」


そんな中、ハンスが小声で話掛けてきた。大公爵の事を聞かれないようにしているのだろう。

そんな中、駄王シグリットが入場してきた。会場に居た者は皆跪いた。アカツキを除いて。


「き、貴様っ!王の御前だぞ!跪かんか!」

「不敬だぞ!」


それを見た貴族はアカツキを小声で怒鳴り付けた。器用な事です。それに不敬だ何だと言ってもアカツキからしたらシグリットは駄王だし、何より別に爵位を返上して別の国に行ってもいいわけだ。実際、アカツキの力が欲しい国はいくらでもあるのだから。それに言っている貴族は貴族派の人間なのだから。

そして、アカツキはその貴族を見ると先程記憶した調査結果を脳内展開した。


「(最初の奴がソルユ男爵、次がデデル男爵。二人とも男爵家か。今回のパーティーは妻と参加。ソルユは拉致に領地での脱税に盗賊を利用しての王族襲撃計画の企て。デデルがシビルシア帝国への情報漏洩と拉致とソルユと同じく盗賊を利用しての王族襲撃計画の企て。

有罪(Guilty)。幸い重要な人物では無いようだからな。証拠品を駄王に渡して、新聞社に垂れ込みを。よし、これで行くか)」


こうしてこの二人の貴族はアカツキの最初の断罪対象となった。







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