第22話 無駄な武装と無自重とパーティー前~ライトセーバーと酒を添えて~
はい、ハッチャケました。
アカツキは着替えると直ぐに部屋を出た。着替えたといってもほぼ見た目は変わっておらず、制服ではなくスーツっぽい服とコートを着ているだけだ。春なのにコート?と思ったかも知れないがこの世界の4月はそこそこ寒い。まあ、付与で解決するのだが。それでもアカツキがコートを着ている理由はユリウスに勧められたからだ。
他に変わった所を強いてあげるとすればシャツが黒から白になった事と何故かベレッタM9(魔改造済。内部に空間魔法を掛け、レールガンの装置、発砲した際の加速領域を確保、また、各種摩擦等の発生を抑制する事によってかなりの速度を記録する。通常弾も発砲可能)とライトセーバー(メ〇ス・ウィ〇ドウと同じく紫の刃)を装備している事くらいか。
何故に完全装備?しかも、何故に赤とか青ではなく紫のライトセーバー?と思うだろう。それについてはこちらで説明する。
~玉鋼バンブーがログインしました~
玉鋼「すいません、自分の趣味です。なんかスター〇ォーズ見た時に紫のライトセーバーが凄くかっこ良く見えたんです!」
~玉鋼バンブーがログアウトしました~
閑話休題
アカツキは寮を出ると正門へと向かった。
ジロジロ
チラッチラッ
チラッ,ポッ//
「(何か、見られてんなぁ。まあ、慣れてるけど)」
アカツキが歩くと校内に残っている生徒がアカツキのことを見詰めたり、チラ見したりしている。だが、アカツキはそんな事は前世で慣れていたので気にしていなかった。
ウホッいい男♂
「(ゾクッ!な、何だ!?敵襲か!しかもこの感じ2年の穂母山先輩(前世の先輩でアカツキに告白した男子生徒)と同じ!?)」
しかし、それでもトラウマには勝てないようだった。
「お待ちしておりました」
「宜しくお願いします」
アカツキが正門に着くと馬車が停まっていた。アカツキが近付くと御者と思われる男が降りてきた。アカツキと男は少し話をすると馬車に乗り、王城へ出発した。
「(さて、あの駄王にはお土産としてウィスキーでもやるかな。造り過ぎたし。王妃にはカクテルでも作るかね……マリブサーフ?みたいな名前のやつがあったよな?確かココナッツリキュールとブルーキュラソーで作るやつ)」
アカツキは馬車の中であの駄王と王妃へのお土産を考えていた。王妃にカクテルを作ろうとしているのは前に家に来た時に気にいっていたためだ。因みに前世でアカツキが良く飲んでいたのはドライマティーニだ(未成年者の飲酒は法律で禁止されていますので真似をしないでくださいby玉鋼バンブー)。
1時間後
「んー、やっと着いたぁ。にしてもケツ痛ぇ」
馬車から降りたアカツキは体をほぐしていた。尻の痛み(実際には無いがそんな気がした)にも耐えていた。王族用の馬車でクッションがあったとしても、かなり振動があり、痛くもなるのだろう。いつも振動なし、最高のクッション完備の馬車に乗っているアカツキには尻が痛くなるなど初めての経験だっただろう。
そんな事も有りつつ、アカツキは現在……
「いやぁ、この酒旨いわぁ」
「綺麗な色ね」
「落ち着け、駄王と酒豪」
駄王シグリットの私室で酒を飲んでいた。飲んでいるのはシグリットがコーン・ウィスキー、王妃がマリブサーフ、アカツキがジンバックという感じだ。
パーティー前に飲み過ぎるなと言いたいところだが既に駄王は5杯、アカツキは8杯と飲んでいる。王妃は………アカツキの台詞から察してくれ。だが、駄王の3倍以上とヒントを出しておこう。
「ところでこの干し肉は何の肉だ?」
「あ、これか?これは鮮血牛頭人だな。ビーフジャーキー旨いわぁ」
「ト、SSSの干し肉………お前、馬鹿か!?」
「は?何でだよ!別にあんな牛程度何匹でもいるから大丈夫だろ?家の倉庫にまだ10トンは肉あるぞ!」
~アカツキがログインしました~
アカツキ「鮮血牛頭人の食べられる肉は一頭から300キログラムくらい取れんぞ。最近はユリウスのシャリアピンステーキが気に入ってる」
~アカツキがログアウトしました~
アカツキが言うとシグリットが大声を出した。アカツキは何でも無い様な風に言っているがこれは異常な事なのだ。まあ、やっている事が異常だと分からせるのはこの無自重男には不可能なのだが。
コンコン
「失礼します。セレンソン公爵がお見えになりました。お通し致しますか?」
「ん、良いぞ。ごく、あーうめぇ」
アカツキ達が飲んでいるとセレンソン公爵がやって来た様だ。シグリットは知らせに来た執事(見た目はセバスチャン)に通す様に伝えると直ぐに飲み始めた。王妃?ああ、アカツキが出したウォッカをストレートで飲んでますよ。よく、酔わないもんだ。
「失礼します。陛下。この―――――――」
「ん、分かった。それとエドルド、お前も一緒にどうだ?まだ、時間はあるからな」
エドルドの話が終わるとシグリットは酒を勧めた。既に12杯目なのにまだ飲むのか、とアカツキは思った。しかし自分も15杯目なのを忘れている。王妃?もう35は越えてるよ。
「陛下、あと10分で開始時刻です」
「え、マジで!?」
「はい」
しかし、パーティーの開始時刻が迫っていたため、エドルドが酒盛りに加わる事は無かった。アカツキも一応(というより、主役)出席するのですぐに片付けると部屋から出て、パーティー会場へ向かった。一応、酒臭くないように《消臭》の魔法を掛けておいた。
さあ、アカツキの戦いはこれからだ!
レールガンの詳しい仕組みや酒については良くわからないので怒らないで下さい。お願いします。それと間違いがあったら優しく教えてください。お願いします。本当に濡れたティッシュペーパーと同じくらい弱いメンタル何で……




